コロナ禍にカフカの小篇を読む

フランツ・カフカはスペイン風邪の第二波に罹患して、生死の境をさまよったそうです。昨年の春、コロナ禍で悶々としていたとき、「カフカだったら、今の社会をどう見るだろうか」と思いつき、独和辞典を片手にカフカの小篇を読み進めてみました。掌篇、断章、小品、小片ともいうべきほど短い作品群は案の定、解釈が難しく、立ち往生することが何度もありました。

ドイツ語学科に在籍していたにもかかわらず、まともにカフカを原文で読んだことがありませんでした。「カフカは難解だ」という先入観がありましたが、小篇を一つひとつ読んでみて、遅まきながら「カフカは面白い!」ということに気づきました。

定年退職後、45年ぶりにドイツ語の学習を再開したズブの素人のカフカ論、いや、カフカの小篇についてのエッセイ集。

書名:『ことばへの気づきーカフカの小篇を読む』
著者:松原 好次
出版社:春風社
出版日:2021年10月14日
定価:2700円+税
ISBN:978-4-86110-754-2

投稿者:松原 好次 ドイツ語 1972年卒業

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東京外語会 台湾支部便り

時間:12月11日(土) 18:00~21:30
場所:The RIVIERA Hotel (歐華酒店)  台北市中山區林森北路646號

台湾支部では先日台北市内のホテルにて、約3年ぶりの懇親晩餐会を催しました。その2日前の夜に、台湾国内の新型コロナ新規感染例が約1か月ぶりに発覚し、懇親会実施の雲行きが怪しくなりかけたものの、支部長並びに幹部の皆さんのご尽力により、何とか無事開催にこぎつけることができました。なお、今回は佐々木宏さん(C1996)が12月末に日本へ帰任するということで、送別会も兼ねた会合となりました。さらに佐々木さんの友人で、2か月ほど前に台湾へ引っ越してきた山中肇さん(K2003)も台湾支部の新しいメンバーとして今回の集まりに参加してくれました。
支部長による挨拶と乾杯から始まり、続いて幹部の交代(副支部長、幹事、副幹事)についての発表、並びに東京外語会と本支部についての活動紹介が行われました。その後出席者一人一人から自己紹介と近況報告をしていく中で、佐々木さんからは送別に際し、台湾駐在を振り返っての雑感について話がありました。言葉の節々から台湾に対する情熱が感じられ、一同名残り惜しさを感じるとともに、是非また台湾に戻ってきてほしいとの思いを強くしました。
美味しいお酒と食事に舌鼓を打ちながらの歓談を経て、今度は博学多才の楊全斌さん(C1981)による雑学講義が行われました。1976年の語劇「堯舜湯麵のBALLADE」のエピソード、萬山部落原住民の黒米祭の話、「台湾のサハラ砂漠」こと頂頭額沙洲の謎、及び並外れた経歴(なぜか中国語科卒で現役歯科医かつ法医学者としても実績あり)に一同感嘆し、大変参考になる話が聴けたので、今後の会合でもこの雑学講義をシリーズ化することがほぼ確定しました。
3時間半があっという間に過ぎ、会の最後にはクリスマスということで簡単なギフト交換も行い、次回の再会を約束して解散となりました。コロナ禍の影響もあり、これまでなかなか会合が開けませんでしたが、幸い今のところ台湾国内の感染状況は相対的に落ち着いており、基本的な感染防止対策が義務化されていることを除き、ほぼ通常の生活が送れております。そこで、今後も定期的な会合を設けるなどして、台湾支部のネットワーク強化及び活性化を図り、在籍者の皆さん及び今後新たに仲間に加わっていただける方々にとって魅力ある会にしていけるよう全員で盛り上げていきたいと思っております。引き続き東京外語会の皆様方からのご協力とご支援を宜しくお願い申し上げます。今台湾に在住の方、今後台湾へ赴任ないし移住予定の方など、ご興味があれば是非とも本支部へご連絡ください。

写真左から(敬称略)
【前列】
林雪貞(院1998)、名切千絵(F2008)、楊麗珮(J1982)、王孟芸(院1997)、吳意雯(院1995)、謝佳玲(院1998)
【後列】
謝億榮(J1999)、佐々木宏(C1996)、山中肇(K2003)、楊全斌(C1981)、大前誠(C2006)

投稿者:  大前 誠 中国語  2006年卒業

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2021年 サロン仏友会(オンライン講演会)

11月21日(日)、サロン仏友会(オンライン講演会)が開催されました。本来であれば、本郷サテライトに集まって、フランス語科卒業生による講演の後、ボジョレ・ヌヴォのグラスを手に取り、懇親会を行うのが恒例のスタイルですが、コロナ禍の中、昨年は開催を断念。本年は、安全を考慮してZoomによるオンライン講演会のみの形式で実施しました。中継基地は、仏友会会員の事務所をお借りしました。

はじめに金澤会長代行(1968)の挨拶があり、次いで和賀副会長(1970)による講師紹介の後、音楽プロデューサーの木崎賢治氏(1969)がスピーカーとなりました。演題は、「好きから始まった僕のプロデュースライフ」。氏は、外語大フランス語科卒としては大変珍しいキャリアの持ち主で、卒業後、(株)渡辺音楽出版で沢田研二、アグネス・チャン、吉川晃司等の楽曲の制作を手掛け、その後独立して音楽出版社の(株)ブリッジを設立。槇原敬之、福山雅治、BUMP OF CHICKEN等数多くのアーチストとヒット曲を次々と生み出しました。氏の著書『プロデュースの基本』は、業界の枠を超えて多くの読者を惹きつけています。

この日も、たくさんの木崎語録が披露されました。たとえば、「世の中に全く新しいものというのは、ない」「世の中にないものを作った人はいない」「新しいものは新しい組合せから作られる」。その例として、鉛筆と消しゴムの組合せが歴史的なヒット商品になったことや、大谷翔平選手の二刀流が挙げられました。また、「胸がキュンと感じたことからヒットの法則を見つける」のがヒットを飛ばすコツだそうです。

約70分間の講演の後、質問タイムでも、Zoom画面の向こうから活発な質問が寄せられました。その後、30人ぐらいの視聴者を、卒業年度順に3つの「ブレークアウトルーム(分室)」に分けて、お互いの顔がスクリーン越しに見える形でおしゃべりタイムを用意しました。初めての試みのため、幹事一同は事前に何度も打合せを行ってきました。多少のハプニングはありましたが、参加後のアンケート結果では大好評を博すことができました。

来年のサロン仏友会の頃には、リアルに対面でワイングラスを傾けられる日が復活することを祈りつつ、互いの健康を念じて散会しました。

投稿者: 中村 日出男  フランス語 1974年卒業

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中国経済の本を出版しました

著書名:中国経済は強いーそのシステムとポストコロナの世界経済ー
著者:古島義雄
出版社:晃洋書房
出版日:2021年11月20日
定価:3000円+税
ISBN 978-4-7710-3525-6

内容:中国の経済システムを金融・財政・企業などのサブシステムに分解し、その歴史・経緯から省察することで中国経済の全体像を明らかにしようとしたものです。現在話題となっているアリババ問題、恒大問題、さらには米中対決の背景も本書から明らかになります。
各章の内容は次のとおりです。
第1章 中国異端論ー国際政治経済面からの考察ー
第2章 金融システムー国有銀行中心型システムからインターネットバンキングへ?-
第3章 財政システムー中央政府と地方政府ー
第4章 企業システムー中国の企業とは何かー
第5章 社会保障システムと保険業界ー企業から国家へー
第6章 対外経済システムー「一帯一路」への路ー
第7章 教育システムー科挙から科学技術立国へー
第8章 中国の経済システムー中国経済は「地域分散型複合経済」であるー
第9章 中国異端論を超えてーポストコロナの正統と異端ー

投稿者:古島 義雄 中国語  1969年卒業

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『北区西ヶ原 留学! できますか?』

澤井繁男著『北区西ヶ原 留学! できますか?』(未知谷、7月7日刊行、2400円+税)

1970年代の青春群像。
あの頃、あの場所。「〔男〕の幻想と〔女〕の期待」が交差する青春小説。
インドネシア語科に集う男女学生の目的と恋愛感情(第Ⅰ部)。
チェコ語科に学ぶ、クラシック好きの青年の日常(第Ⅱ部)。
就職率抜群の外大ブランドの神話の内実と弱小語科の悲哀を活写。作品は円環して終わります。

投稿者: 澤井繁男 イタリア語 1979年卒業

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デビュー20周年記念ギターリサイタルのお知らせ

クラシックギタリストの坪川真理子です。
今月末、国分寺いずみホールにて、活動20周年の記念リサイタルを開催します。
広いホールのため、収容人数の半分に制限しますので、是非よろしくお願いいたします。

 

 

「坪川真理子 ~デビュー20周年ギターリサイタル~」
日程 2021.10.30(土)
開演 18:40(開場 18:20)
会場 国分寺市立いずみホール・Aホール
交通 JR西国分寺駅南口より徒歩1分
料金
一般 前売3,000円/当日3,500円
学生 1,000円(小学生100円)
申込
guitar@kusu.jp(楠)
042-401-0098
後援:スペイン大使館、文化庁

<プログラム>
愛の挨拶(エルガー~佐藤弘和)
スペイン・セレナーデ(マラッツ~タレガ)
ソナチネ(トローバ)
夢路より -ソルのエチュード“夢”
Op.35-17に基づく(フォスター/ソル~佐藤弘和)
マルボローの主題による変奏曲(ソル)
プレリュードNo.3(エスタレージャス)
ロンデーニャ(R.S.デ・ラ・マーサ)
朱色の塔(アルベニス~坪川)
「3つの日本の歌」より
荒城の月(瀧 廉太郎~佐藤弘和)
村祭り(文部省唱歌~佐藤弘和)

※曲目は予告なく変更になる場合があります。

投稿者: 世良 真理子 スペイン語 1995年卒業

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『二度の自画像』翻訳刊行

日本語学科卒業後、朝鮮語専攻で再入学し、今は大学院で韓国文学を研究しています。
外大出版会から翻訳書の刊行にあたり、広報にインタビューが掲載されました。
日本語学科で学び始めた韓国語が、このように形になり不思議な気分です。

https://wp.tufs.ac.jp/tufstoday/students/21082301/

投稿者:吉良 佳奈江 日本語  1994年卒業

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「栄誉証書」を受賞して

この度、南開大学より「栄誉証書」を授与され、大変名誉なことと感謝致しております。

私はこれまでに「孫文を助けた山田良政兄弟を巡る旅」(2016年彩流社)、『孫婉 孫文愛嬢の波乱の生涯』(2017年日中言語文化出版社、訳書)、「中国革命と写真」(2020年彩流社)などの本を上梓してきました。それらの本はすべて南開大学教授・刘鑫全先生を通じ南開大学外国語学院図書館に寄贈してきました。

先生は十年に亘り「聊斋志異」を教えて下さった恩師であり、先生のご指導と励ましがあったからこそ、これらの本を書いたり訳したりすることが出来ました。深謝致します。

これらの本を通して、すこしでも近代中国の歴史を理解していただけたらと思います。

投稿者: 岡井 禮子  中国語 1956年卒業

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オリンピック開催に思う

Tokyo2020オリンピックが始まり、日本人選手の活躍が沈んでいる日本社会に活を入れてくれている。メディアに見られたこれまでの「やる・やらない」議論が一夜にして吹っ飛ぶほど、日本人アスリートたちの活躍だ。彼らの純粋なより早くより高くより強くの精神の発揮に目を見張るばかりだ。

1964年の東京オリンピックを経験したわが身には、このコロナ禍の中で開催できたことに感謝するのみだ。100年前のスペイン風邪影響下にあったアントワープ・オリンピック(参加国29国)があったことを思えば、人類は常にリスク下のイベントに果敢に挑戦してきた。

前回の東京オリンピックでは100国を下回る参加国だったが今回は倍増の200国を超えての参加国だ。国を挙げて各国選手団を歓迎し、世界レベルの活躍を期待するのは当然だ。

開会式の中で忘れていけないのは、1964年大会で世界の44国から持ち寄られた種を日本各地で育て上げその間伐材で作った五輪(オリンピックリング)の紹介であった。

今回は北海道遠軽町の児童支援施設の林で育てた木材のようだが、アイルランド・カナダ・北欧各国はじめ44国から届いた五輪の種を日本各地で大事に育ててきたことを、世界の選手団が届けた五輪への熱い思いをこの57年間大事に繋いできたことを日本国は世界に誇っていい。

そして閉会式では、改めてその日本各地で育った参加各国から送られて種から立派に育った樹木の生命を、世界平和の象徴として、将来のオリンピック開催国と参加されるすべての市民に繋いでいきたいと宣言してほしい。

投稿者: 佐々木 洋  英語 1973年卒業

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キム・オンス 「キャビネット」

いつもお世話になっております。
初版を手にして15年目に拙訳で刊行されることになりました。
SFありホラーありのエンタメ系純文学です。
多くの方にお楽しみいただければ幸いです。

投稿者:加来 順子  朝鮮語 1989年卒業

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「言の葉一つ二つ」

最近、(ウイグルに続き)南モンゴルの中国による人権蹂躙や文化・言葉の喪失が問われている。外語大OBとしては、言葉の専門学校の一つとして、失われていく言葉に対し何か出来ることはないのかと自問の日々だ。
例えば世の中にある外語大の連合組織が、言葉の専門集団の立場から隣国に対し何か言うすべはないものだろうか。
世界に冠たるテムジンの文化、言葉がなくなることなどあってはならないことだろう。

いま人新世が世に言われる。人類(ホモ・サピエンス)が登場して、地球の自然や生き物と同胞を滅ぼしながら現在まで来ている、仕方ないのかと思いつつ、改めて失われた(失われつつある)言語の数を見せられ愕然とする。
アメリカ191言語、ブラジル190言語、オーストラリア108言語、メキシコ143言語そして中国144言語。
如何にヒト族が同胞の部族、言語、文化を破壊してきたのか一目瞭然だ。
自分は英米語学科なので、少し米国史を勉強したが。アメリカの歴史はまさに戦争史である。
アメリカ一の知性とJFKがいうジェファーソン大統領は、最後まで白人と黒人の知力の差を疑わず、人種差別をアメリカに刻んでしまった。BLMにつながった。
ネイティブ・アメリカンをほぼ抹殺した白人たちは更に西海岸到達後もあきらめず太平洋へ進出。
…(続きを読む)

投稿者:佐々木 洋  英語 1973年卒業
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創作漢字書展と68冊目の新著のご案内

現在、「浜田和幸の創作漢字書展」が開催中です。これまでの著作のエッセンスを一文字、しかも創作漢字で表現してみました。入場無料で、会期は5月30日まで。会場は「土屋グループ銀座ショールーム」(銀座三越から徒歩1分)です。作品の一部は「浜田和幸のブログ」でも紹介しています。また、68冊目の新著『イーロン・マスク 次の標的:「IOBビジネス」とは何か』が6月末に祥伝社から出版されます。是非、お楽しみ下さい。

投稿者:浜田 和幸  中国語 1975年卒業

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ヘボン・奥野の教理問答をようやく認識しました


ドイツ科1987-1991の皆さんお元気ですか。A組の五十川恵(いそがわ めぐみ)です。

今日2021年2月10日のインターネットのロイター通信を見て、来週から(日本で)ワクチンの接種がはじまるそうで、とても幸いに思い感謝しています。パリのノートルダムの火災の報道写真がタス・ロイターで(日本の日刊紙なので)ぎょっとしましたが良いショックを受けました。

卒論以来ルター研究に生きています。ドイツ語以外(英語も日本語も)目に入らない日々でしたが、最近ヘボン・奥野の教理問答を偶然発見(横浜市立図書館の蔵書「さいはひの/おとづれ/わらべてひきのとひこたへ」)して、小学生時代の日本語の教育環境(名古屋市)を思い出し、投稿しています。

ワード文書(MS明朝)にして愛読しています。解読が面倒でしたらさしあげます。参考にハイデルベルク信仰問答とウェストミンスター小教理問答&コットン氏(Mr. Cotton)のAmerican Babesのための教理問答入りの米国英語科初等科教科書(ベアトリックス・ポッターのピーターラビットシリーズのサイズで、ツタンカーメンのシャブティ、水汲みの形の色の愛蔵版、ボストン1777年のもののリプリント)を、それぞれ携帯用の原書を、素読教育目的で取り寄せました。そちらも、ご自分だけでなくさらに素読教育を促進してくださるなら、只でお分けします。各40部弱ありますので1部ずつなら遠慮なさらずどうぞ、最近はスマートレターと言う物がありますしお送りします。名簿の作製過程が気に入らず入手していません。とりあえず電子メールをください。E-Mail: maieisogawa@hotmail.co.jp

2010年東京での事、hotmailで日本語を使うためにcomでなくco.jpの方を選択して、当然american boardのco.であるのでその真実を貫いています。その意味でも幸いの極みです。//

投稿者: 五十川 恵 ドイツ語 1991年卒業

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「雲井の余所」(村山りおん著)

村山則子さん(ペンネーム:村山りおん、1968年本学フランス科卒)が「雲井の余所」というタイトルの新刊書を出されました。

雲をつかむような(物語の展開予想の出来ない感じの)クラシックな題名です。従来からの(古い?)「家制度」が崩れ、個人主義的で自由な家庭生活が一般的になって来た現代社会において改めて「血縁とは?地縁とは?人間関係とは?」などいろいろ考えさせられる本
です。「他人の空似」とそれに重なる懐かしい面影。人生で繰り返される出会いと別れ。「過去の抜け殻」とも言うべき思い出、そして思い出は、やがて雲の彼方に。

話しの進展と共に徐々に明かされていく登場人物の人的背景(背負って来た運命的過去)、現在、そして時々の心理状況など興味深く読むことが出来ます。キエルケゴール(デンマークの哲学者)が言ったように、物事はすべて「関係」(無関係も含めて)で示され、繋がっているのかも知れません。是非、ご一読をお薦めします。

村山さんは「石の花冠」で2008年、審査員先生方の一押しで第5回小島信夫賞を受賞されています。その後東京藝術大学大学院(音楽文芸)で学術論文などを纏められ、修士号、博士号も取られています。又、絵画の方も個展を開催されるなど多彩な方です。今回の新刊図書の表紙絵もご自身が描かれたものです。

尚、本書をご希望の方は下記村山則子さんにご連絡いただくか(rion@h4.dion.ne.jp)、書店でお買い求め下さい。
「雲井の余所」(村山りおん著)作品社刊 定価:1,400円(税別)

投稿者: 金澤脩介  フランス語 1968年卒業

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「ワタツミと共に―インドと故郷女川町」

1960年5月24日朝3時過ぎ、町の消防がけたたましい音でサイレンを鳴らし続けた。
親に起こされ家の2階から降りる時に、窓から見た空の色はいつもと違い血の色にも似た朱赤で一面覆われ、異様な恐ろしさが体を包んだ。
何が起きたのか。海岸通りの商店街に沿う県道には近所の住民が皆驚いて飛び出してきた。何が起きたんだと寝ぼけ眼で言い合う。津波が来るらしいと町の長老の一人が言い始めた。チリ地震の大津波が日本に到達した。
町民の誰も分かっていない。日本より1万八千キロも離れた南米チリで前日に起きた地震で津波が時間をかけて、太平洋上のハワイを襲いその後日本へと矛先を向けた。東北三陸海岸一帯がその大波をまともに食らった。
家では37歳の父、60代半ばの祖父が町をまとめるべく対応したが、昔三陸を襲った昭和8年の大津波の記憶があったとは思えない、皆が右往左往していた。町の古老たちが、どのくらいの波が来るのだと、余裕を見せ会話していたのが記憶にある。
多くの民が女川湾の岸壁を取り囲むように集まってきた。波が町に達するには時間があった。海岸の波が大きく引く現象が先に現れ、その引き潮が増して海底が次々に露出し海底の岩石が茶や黒い岩肌を見せ始めた時には皆顔面蒼白、驚きの声を上げた。小学生だった私にも、何か異常なことが起きつつあると感じられ身が引き締まった。  (続きを読む…)

投稿者: 佐々木 洋 英語 1973年卒業

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地域PR×エンタメの短編映画プロジェクトを行っています!

閲覧ありがとうございます。国際社会学部英語専攻4年の端山と申します。来年から放送局に就職予定のものです。

現在、学生生活の集大成として以下のプロジェクトに挑戦しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/358034

「エンタメ×地域プロモーション」という新しい視点を用いて、福島県会津磐梯エリアを舞台にした短編映画製作に5人の若手エンタメプロデューサーや現地の方々、映画製作スタッフと一緒に取り組んでいます。

ノンフィクションなのに、どこか嘘臭さを感じてしまう事が多い、観光PRに変化を加えたい。そんな想いで新しいエンタメの創造を目指している若手プロデューサーの力を合わせて会津磐梯エリアで昨年9月から活動してきました。フィクションの要素を付け加えることによって地域のありのままの良さを最大限引き出したい。そのような挑戦になっています。

昨年、12月23日から26日まで3ヶ月の準備を経て行ってきた映画撮影は一旦終了しました。しかし、撮影費がかさんでしまったこともあり、next goalとして150万円という目標にも挑戦しています。是非、私たちの、熱い想いにご協力・ご支援していただけると幸いです。よろしくお願い致します。

投稿者:端山 響  英語 2021年卒業

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2020年コロナ禍のミラノを生きて

外語会イタリア支部長のミラノ在住 大島悦子です。

2020年はほんとうにいろいろなことがありましたが、皆さまおすこやかに新春をお迎えのことと存じます。
2020年は、イタリアが他国に先駆けて未曾有の新型コロナ大感染に見舞われたことで、多くの方にご心配をおかけしました。暖かいご配慮など本当にありがとうございました。

私は昨年11月22日に日本に一時帰国し、日本で年末年始を過ごしております。(2月初めにミラノに戻ります) 今回の経験を「2020年コロナ禍のミラノを生きて」という小文にまとめてみました。イタリアのことを心配して下さっている皆様へのご報告にかえさせていただければと思います。イタリアも、他のヨーロッパ各国同様、秋以降コロナ第二波に襲われ、厳しい日々が続いていますが、いい方向に向かうことを祈るばかりです。

↓こちらからご覧ください(全20ページ)
「2020年コロナ禍のミラノを生きて」

1.未曾有のコロナ大感染
●イタリア人感染者第1号
それは、2 月21 日金曜の昼のことでした。テレビで、北イタリアで新型コロナウイルス感染者が出たという最初の報道がありました。・・・(続きを読む)

写真 1. ミラノのトラム車内 「ウイズコロナ」の日々 
イタリアの第一波コロナ大感染も落ち着き、行動制限措置もかなり緩和された夏。感染予防に留意しての日々。トラムも、バスも、メトロでも、マスク着用で「着席不可」表示席を避けて座る。
(2020 年 7 月 10 日)撮影
写真2.ミラノ大聖堂
10月下旬から、コロナ第二波がイタリアを襲い、11月6日からミラノで第二波ロックダウンが始まった。その前日、すでに人影の少ないドウオーモ前広場 
(2020 年 11 月 5 日)撮影

投稿者: 大島悦子 イタリア語 1974年卒業

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本を出しました。

外語のみなさん、長いことご無沙汰しています。
この度人生初の本を出しました。
『プロデュースの基本』という本です。

僕は外語のフランス語学科に1965年に入学して、
バスケットボール部に4年間在籍していました。
思い出すと走ってばかりですごく辛かったです。3年生からちょこっと試合に出してもらい、レギュラーにもなりました。
それからはバスケが楽しくなりました。
フランス語劇にも出ました。ユビュ王でした。
1969年の6月に卒業しました。何故6月かというとその当時学園紛争、学園閉鎖がありまして、卒業が遅れました。
その後自分の出身校の駒場東邦の英語の先生のところに行って先生になりたいとお願いしたら、快諾してくれました。
ですがストの煽りで教職が取れませんでした。

(続きを読む)

投稿者: 木崎賢治 フランス語 1969 年卒業

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外語ラグビー部創部90周年記念誌刊行の件

本中を赤い熱狂の渦に巻き込んだ昨年のラグビーワールドカップと日本代表チーム(=桜の勇士達/ブレイブ・ブロッサムズ)の歴史に残る大健闘は、従来、日本ではマイナースポーツと看做されてきたラグビーの面白さと独特な精神性/スピリットが広く理解され画期的な出来事となった。奇しくも昨年は我が外語ラグビー部創部90周年の年と重なり、12月には母校学生会館で林学長にご臨席とご祝辞を賜り、百名を超える現役と卒業生(OB/OG)と共に盛大な祝賀記念式典が挙行された。

外語ラグビーの発祥は創部50周年誌に拠ると、昭和初期、中野の日新寮の一室で夜具を押し入れにしまう際、枕の受け渡しでラグビーボールの扱いをした同室の二人が互いに「君、やってたのか?」と言うヒョンな事から同好の士が集まり、昭和4年(1929年)からは対外試合を始める迄に至ったと紹介されている。

国立大学のラグビー部でも90年を超える歴史を持つ所は数少なく、1910年に京大、1921年に東大、その後は、東京商大(一橋)、北大、教育大
(筑波大)、九大、そして1929年の我が外語へと続く。

外語ラグビー部の歴史は苦難の連続とも言え、いつの時代も部員不足、物資不足でいつ歴史が途切れても不思議ではない日々が続いた。幸い、各時代の部員の弛まぬ努力とラグビーへの愛着、更には家族、大学等多数の関係者の暖かい理解と支援等のお蔭で奇跡的にも今日を迎えている。又、1967年より女子マネージャーが戦列に加わり、≪共に闘う≫仲間としての半世紀を超える貢献は特筆に値する。このように外語ラグビーの歴史は正に多くの方に支えられた≪総力戦の歩み≫と言っても過言ではない。

創部50周年時、ラグビー部の苦難と不屈、そして熱い青春の記録を残す為、初めて記念誌が発行され、以降、5度目となる今回の90周年誌は以下の内容となっている。

90周年記念式典紹介、記念講演紹介(講演者は元日本代表、NHK解説者の坂田正彰氏)、各年代寄稿、特集(海外でもラグビー!:英国、台湾、中国、インドネシア等海外駐在OBの現地活動記録)、現役紹介、2010-2019年戦績、部員名鑑、集合写真、部歌等:A5版、210頁、限定500部(尚、林学長へ1部謹呈、外語図書館へ3部寄贈)

外語ラグビー部の現在部員数は36名、更なる飛躍を目指し先月9月よりコロナ禍に負けずに練習を再開している。次の百周年に向け、外語運動部の中でもユニークな歩みを進めて参りたく、変わらぬ関係者各位のご支援、ご協力をお願いする所存です。

本件(ラグビー部創部90周年記念誌)に係る問い合わせ先:
三枝茂夫 外C1973  saigusa2019wcp@yahoo.co.jp

投稿者: 三枝茂夫 中国語 1973年卒業

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