4月20日(日)、第29回仏友会総会・講演会・懇親会が四谷の主婦会館プラザエフで開催されました。昨年までは、オンラインと対面のハイブリッド方式で開催していましたが、コロナ禍の終息とともにオンライン参加者が減少し、対面参加を望む声が増えてきたので、今年は対面のみに切り替えて実施。32名の会員が出席しました。
総会では、山﨑るり子副会長(F1977)の司会で始めに川口裕司会長(F1981)が開会の挨拶。昨年度の会務報告は、中村日出男副会長(F1974)から発表しました。活動状況としては、4月と10月の会報誌32号と33号の発行、4月の仏友会総会・講演会・懇親会と11月のサロン仏友会開催が主なものです。秋のサロンでは、恒例の講演に代えて、今後の仏友会運営方針の改革案について、幹事団の考えをご説明しました。その内容としては、年々会員の高齢化が進んでイベント参加者が伸び悩む中、郵便料金の高騰に対応して紙の会報郵送を廃止すること。代わりにPDF版のデジタル会報をメールに添付して送ることで郵送費の大幅削減を図ること。会員間のグループメールを開設して会員同士の交流の活性化に取り組むこと。Facebookフランス語友の会の活用により、音声ファイルや動画も含めて、タイムリーで自由な情報交換の場を提供することなどです。
さらに、これまで会員各位から頂戴していた通信費(1000円/年)については、会報誌郵送をとりやめることから、今後はいただかないことにしました。これを機に、より若い世代のOB・OGの皆さんが積極的に参加されることを期待しています。
会務報告承認の後、大谷恵子幹事(F1978)による会計報告と三浦房子幹事(F1968)による監査報告が行われ、原案どおり承認されました。続いて、川口会長より母校の近況についての報告と2025年度の幹事体制に関する説明がありました。富田和義幹事(F1968)が今回の総会を機に退任となりましたが、残る11人の現幹事体制で引き続き運営したいとの報告があり、会場出席者の賛同を得ました。
講演の部では、黒柳徹子さんが主宰する社会福祉法人トット基金の事務局長、加藤紀子さん(F1975)が、昨年7月に実施された手話狂言パリ公演の苦労話を披露してくれました。「瓜盗人」という演目の動画をスクリーンに映して、手話狂言とはどんなものなのかを、参加者に体験していただきました。その後、「徹子の部屋」のスタイルで、加藤講師と同期入学で公認会計士の泉登茂子さん(F1974)がホスト役となり、手話狂言の特徴や、公演資金集めの苦心談、日・米・欧の手話言語の違いなどについて加藤講師に質問しました。また、多文化共生支援という観点では、母校では他の大学に先駆けて「手話」を単位として学習できる講座があることが紹介されました。最後に、今秋開催されるデフリンピックの話題も出て、参加者一同、手話についての認識を高めることができたことと思います。
その後、懇親会に入る前に、会場参加者の集合写真(上掲)を撮りました。和賀千惠子副会長(F1970)の司会による懇親会では、元仏友会幹事の相馬壽美乃さん(F1964)に乾杯の音頭を取っていただきました。その後、この日の出席者中で最長老の渡辺昌俊さん(F1957)と笹川日仏財団の伊藤朋子さん(F1985)から、 日仏経済交流会パリクラブ主催の講演会「赤い翼プロジェクト―パリ 東京・100時間飛行への挑戦と航空のさらなる挑戦」(5/14於 日仏会館)の紹介がありました。おいしいバイキング料理と南仏の赤白のワインに参加者の懇親の輪が広がり、楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってお開きの時間となりました。今回の中締めは、久しぶりに参加された西 敏彦さん(F1971)にお願いしました。終了後の満足度アンケート調査結果は過去最高レベルで、回答者全員が「次回も参加したい」とのことでした。
今年の秋のサロン仏友会は、同じ主婦会館プラザエフで11/16(日)に開催を予定しています。さらに多くの会員各位が参加されることを祈っています。
投稿者: 中村 日出男 フランス語 1974年卒業