ポルトガル語科同窓会ルジタニア会2016年度総会・懇親会の開催

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去る2月25日(土)ルジタニア会(代表 大島勇次郎氏―外Po1962)第10回総会・懇親会が昨年同様、新橋亭新館で11:30より一般会員3名を含め29名出席のもと開催されました。
総会では議案の報告事項として担当役員から2016年度事業と会計報告並びに監査報告がなされ、また、付議事項として2017年度事業計画と役員人事の他、母校の建学150周年募金への取り組みにつき提案がなされ、原案通り承認されました。
総会後での懇親会では一般会員も含め数名のショートスピーチを挟みながら、懇談して旧交を温めました。定刻の14:30 集合写真に納まって閉会となりました。

―――参加者芳名―――
(登録会員)26名
森健祐(外Po1958)橋本文雄(外Po1959)飯田治(外Po1961)大島勇次郎(外Po1962)小島伸生(外Po1962)篠崎恒男(外Po1962)宮崎善嗣(外Po1962)安藤雍男(外Po1963)大沢教男(外Po1963)西山龍実(外Po1963)畑宏幸(外Po1963)高岡淳二(外Po1964)菅井啓祐(外Po1965)小高孝一(外Po1965)金七紀夫(外Po1966)大林丈史(外Po1966)遠藤紘樹(外Po1966)柏谷博起(外Po1966)須田實(外Po1966)山田裕子(外Po1968)川上直久(外Po1971)吉田頼且(外Po1971)小林宋光(外Po1973)岸本憲明(外S1976)岸和田仁(外Po1976)関野徹(外Po1982)
(一般会員)3名
鈴木孝憲(外Po1961)黒川賢司(外Po1984)黒川冨美子(外Po1984)

投稿者:須田實 ポルトガル語 1966年卒業

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外大9条の会、松本さん(Po66)の講演で年明けの例会

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東京外語大・九条の会では2月4日、高田馬場F・Iビルで“ミニ講演&ワインで交流会”を開きました。2013年から始まったF・I例会、今年で5回目となりますが、TVドキュメンタリー・ディレクターの松本武顕(たけあき)さん(1966年 ポルトガル語科卒業)をお迎えして「私のTVドキュメンタリー体験-『表現の自由』と向き合って」という演題で過去に関連したさまざまなTVドキュメンタリーの舞台裏を赤裸々に語っていただきました。

松本さんはNHKのドキュメンタリー番組にも数多く関与し、NHKスペシャルやETV特集などで比較的重いテーマの番組を多数手掛けられてきました。こうした姿勢の原点にあるのが、三里塚での体験だとのことです。もちろん重い内容の番組だけではなく、『兼高かおる世界の旅』のように、よく知られた番組の編集も47本ほど担当されました。

松本さんは現在、自身で撮ったドキュメンタリー映画『ハトは泣いている-時代(とき)の肖像』の上映運動を積極的に展開しておりますが、この映画は二つの事件、「東京都美術館事件」(彫刻作家展で政府批判の文言を添えた作品の撤去を要求)と「九条俳句事件」(さいたま市の公民館が「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句を月報に掲載拒否)を取り上げ、現在随所で問題になっている「表現の自由」に対する自治体からの規制に正面から抗議しています。松本さんがこの映画を撮ろうとした契機は、NHKでイラク戦争10周年の番組のディレクターを務めた時の経験です。来日したバグダッド在住イラク人の「我々にとって、日本がイラクに来たのは有難かったが、武器を持って来たのには違和感があった。次に来るときには温かい心と素手で来て欲しい」との言葉を削除するように指示されたのです。

話はますます面白くなりましたが、残念ながら時間の制約もあり、その後ワインを飲みながらの交流会に移りました。参加者は例年同様20人強でしたが、今回も有意義な講演内容でした。                       (2017年2月20日記)

投稿者: 鈴木 俊明 スペイン語1972年卒業

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ゲルマニア会懇話会より -外国人技能実習制度の現状-

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昨年11月開催のゲルマニア会世話人会での懇話で、最近新聞紙上等で良く目にする「外国人技能実習制度」につき、二瓶美由紀会員(D1987 東京外語会理事・ゲルマニア会世話人)より報告がありました。その内容につき懇話者の二瓶会員より報告サマリーが寄せられましたのでここに添付させて頂きます。

添付報告サマリー;「外国人技能実習制度」について

投稿者: 能登 崇 ドイツ語 1966年卒業   ゲルマニア会

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メコン会の総会・講演会・懇親会を行いました

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11月23日、大学内でメコン会(T,V,L,Ca,B語科の同窓会)の総会・講演会・懇親会を行いました。
総会では年間活動結果の報告や会計報告、監査報告などの審議があり、活発な意見交換が行われました。
講演会ではV語科4年生の相野那奈子さんが「ベトナム留学帰国報告」と題してベトナム留学の話しを中心に旅行、ベトナムグルメなどベトナム留学を考えている学生さんにとって非常に役に立つ講演をしてくれました。
懇親会ではV語科卒業生の小栗久美子さんによるトルン(ベトナム民族楽器)とご主人のバイオリンによるデュオの演奏で皆さん素敵な音楽に聴き入っておりました。
タイ語科やベトナム語科の学生さんも大勢出席してくれ卒業生と学生さんとの交流の場となりました。

投稿者: メコン会会長 野崎正人 (ベトナム語科 1971年卒業)

Po語科同窓会活動報告:ルジタニア会第11回登録会員の集い

ルジタニア会2016

2006年に本会が発足して丁度10年、又、折しも母校ではポルトガル語教育100周年を迎えている中、去る10月29日(土)、新宿のアゴラワイズエステック情報ビル店で12:00~14:00の間、恒例の集いが下記会員18名と招待学生2名参加のもとで開催され、久しぶりの再会にそれぞれ近況などを語り合いながら親交を深めました。

席上、語劇担当の学生より本年外語祭におけるポルトガル語語劇の上演日(来る11月21日)と演目内容の骨子が説明され、併せて、支援カンパの求めがあり、有志会員がこれに応じていました。

参加者氏名(敬称略)
(会員)
坂井勝男(外Po1950)森和重(外S1958)香山徳二(外Po1961)
大島勇次郎(外Po1962)宮崎善嗣(外Po1962)安藤雍男(外Po1963)大沢教男(外Po1963)西山龍美(外Po1963)畑 宏幸(外Po1963)
高岡淳二(外Po1964)遠藤紘樹(外Po1966)須田 實(外Po1966)
山田裕子(外Po1968)川上直久(外Po1971)吉田頼且(外Po1971)
名井良三(外Po1975)岸本憲明(外S1976)岸和田仁(外Po1976)
(在学生)
蓬田光世(国社2)岩本海成(国社2)

投稿者:須田 實  ポルトガル語 1966年卒業

 

SS36+喜寿・傘寿の会

20161016SS36 喜寿・傘寿の会

昭和32年にスペイン科に入学、同36年卒を中心とした我々の会(SS36+)は、総勢約60名中、存命者は現在43名です。会の集まりは、不定期ですが、ここ数年は大体二年ごとに、何らかのタイトルをつけて集まっています。前回は、二年前に、浪人せずに入学した人が数え年で喜寿を迎えるのを機に、「喜寿の会」を開き、21名の出席者がありました。今年は浪人せずに入学した昭和14年の早生まれの人が満年齢で喜寿を迎え、又一年浪人して入学した人が数え年で傘寿を迎えるので、「喜寿・傘寿の会」と称して、10月4日に開催、24名が元気に参集、楽しく旧交を温めました。この集まりの為に、遠くはアトランタから乾さん、奈良から種岡さん、静岡から齋藤さんが出かけて来て呉れました。
ここ二年の間に残念ながら亡くなったのは鈴木茂さんのみで、存命者の半数以上が集まれたというのは、皆さん概ね健康に恵まれた幸せな人生を謳歌していると言えると思います。
「もうこんな歳だから、五年もすれば存命者が半減してもおかしくないね」という声が出ると、皆、他人事のように明るい顔をして、「そうだよね」とうなずいていました。
次の節目は、米寿となると大分先のことになり、その頃の自分の姿を想像することが出来ないので、今後は元気のうちに会っておこうと、毎年集まろうという声が上がりました。

投稿者 : 吉島重秋(世話役) スペイン語 1961年卒業

中国語学科同窓会

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77年入学者を中心とした中国語学科の同窓会が、国慶節の10月1日、東京・千代田区のホテルで開かれた。恩師の中から輿水優、高橋均、小林二男、辻康吾各先生が駆けつけてくださり、総勢18人が揃った。
それぞれが近況を発表する中、学生時代は中国語がからきしダメだったのに仕事を通して今や完璧と自慢する人、60歳の定年を間近に控え第二の人生について熱く語る人、帰国がかなわず中国から携帯電話で“参加”する人もいて大いに盛り上がった。また、高橋先生が論語に関する近著を紹介してミニ講義となるなど、有意義な時を過ごした。
幹事の坂東賢治さんが、会場のホテル近くに東京外語大発祥の地の碑があると紹介したことから、終了後に、皆で碑を見物するおまけもついた。

投稿者:秦野るり子様  中国語 1982年卒業

『駐日ドイツ大使特別講演会』を開催!

ドイツ大使講演会ポスター

本年6月22日、フォン・ヴェアテルン駐日ドイツを府中の本学キャンパスにお招きして「ドイツ大使特別講演会」が開催された。
お忙しい公務の合間を縫っての本学訪問であったが、フォン・ヴェアテルン大使は、日本の学生や若者との対話を重視しており、昨年11月のゲルマニア会総会ご出席の折にも、外語大学生との対話を希望されておられた。そのような事情から、この度大学側の全面的なご協力を得て、以下の様に本講演会が実現の運びとなった訳である。

・日時; 6月22日(水)午後(講演/対話集会約3時間)
・会場; 外語大府中キャンパス-プロメテウスホール
・講演; 『 EU諸問題とドイツ 』 講演後対話集会へ
・主催; 東京外国語大学ドイツ語研究室、ゲルマニア会
・後援; 駐日ドイツ大使館

当日は偶々イギリスのEU離脱関連国民投票の前日ということもあり、350名を超える学生他の聴衆がホールを埋め尽くす程であった。
ご講演に先立ち、立石学長が歓迎の辞を述べられ、外語大の歴史と現況、卒業生の状況、さらにEUの理念の一つである「共存・共生」が本学の教育理念の根幹ともなっていることを強調された。
大使ご講演の内容については、当日参加された元聴講生でもある清水薫美様(早稲田大学第一文学部英文学専攻)から寄稿文が当会へ送付され、本人のご了解を得て本投稿に添付させて頂くこととする。 [こちらからどうぞ]

当日の写真はこちらをご覧ください。

投稿者: ゲルマニア会 世話人幹事 D1966 能登 崇

卒業50周年記念行事出席時の感想

昭和41年アラビア語科卒業の同期生各位

皆さん、その後、お元気でお過ごしですか?伯国の五輪も猛暑も台風も「今は山中、今は浜」の歌のように、どんどん後ろへ飛び去っていきます。こんな風に時が経っていくのですねえ・・・
さて、私は6月25日に多摩キャンパスで催された卒業50周年記念行事に出席しましたので、遅れ馳せで雑駁で恐縮ですが、感想を申し述べます。
(1) アラビア語科1966年(昭和41年)卒業組としては、結局、私だけの出席となりました。遠隔地に住んでいる/体調不調/海外で仕事中/音信不通/想定外の予定ができた/静かにしていたい・・・といったことが不参加の理由でした。
本行事開催をお知らせし、出席を勧誘する経過の中で、各位と電話で話したり、電脳で交信したり、手紙を遣取りしたりしましたが、長いご無沙汰の後でも、各位が、それなりに、確り暮らしている様子が分かって「ああ、よかったなあ・・・」と思いました。今後も、どうか、それなりに平穏無事にお過ごしくださいますようにと願って止みません。
(2) 50年卒業組の代表として英米科の牛尾郁夫さん(文部省審議官で退官)(小生とはサッカー部で一緒に汗を流した仲間です)から、外語卒としての活躍の様子が、外語の後輩への期待が語られました。25年卒業組の代表としては中嶋科野さんが父中嶋嶺雄名誉学長の想い出を語りました。
(3) アトラクションとしては、ダンスクラブの相当上手な社交ダンス!とブラジル研究会のガチャガチャ音楽?が賑々しく披露されました。
それぞれ大したものです。
(4) 記念行事が終わると、ほぼ満員の講堂内が明るく照らし出されました。最上階に座っていた小生からは、頭頂部がつるつるに禿げて、白髪が孫悟空の鉢巻きのように頭を取り囲んでいる参加者が続々と外に出て行くのが見えました。一方、あれ、随分若い女性がいるなあ・・・と思いましたが、そうか、卒業25年組も含めた合同祝賀会だったなあ・・・じゃあ、彼女達は未だ辛うじて50歳未満だ!若いはずだ!と感激しました。
(5) 記念集合写真を撮りました。50年組はほぼ男性ばかり。25年組はほぼ女性ばかりでした。〔東京女子外国語大学〕と別称される状況が実感できました!
(6) その後、学食で懇親会がありました。一期生の中島剣山さん夫妻も参加しました。25年組のアラビア語科からは、5人参加しました。
皆、牧野先生と内記先生と藤田先生の教えを受けています。思い出話に花が咲きました。青山弘之さんは、今、外語で教授としてアラビア語を教えています。
(7) 8月6日(土)恵比寿の日仏会館で〔アラビア語科独自の単独の同窓会〕を発会させようという集いがありました。一期生から四期生のお爺さん世代が数人、世話役のおじさん世代が二三人、後は、現役の女子学生数人とかつての女子学生数十人で会場が埋められ、女子会のような雰囲気で盛り上がりました。

では、皆さん、お元気で・・・

投稿者: 森 雄一郎 アラビア語科1966年卒業

 

同窓生が書いた最新情報、熱血文章を満載!

インダス会・会報を読もう!
~会報24号の発行~

2016年8月20日

ヒンディー語、ウルドゥー語、ベンガル語の卒業生の皆さまにおかれましては、ご清祥のことと拝察いたします。

インダス会では、今年も会報24号を刊行します。外語大の各語部の中で、毎年会報を発行しているところは極めて少なく、その中でも、4半世紀近い歴史を維持しているのはインダス会だけです。今年も30名あまりの卒業生から寄せられ原稿により、多彩な内容となりました。会報は、単に同窓生の交流を図るだけでなく、国内、海外に暮らす先輩、後輩からの貴重な情報が掲載されています。また卒業後の「同窓生の歩み」を綴った文章や、亡くなられたクラスメートを偲ぶ文章も掲載されています。まだ一度も読んだことのない方は、是非ご一読ください。

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===24号の主な内容(目次の順とは異なります)は以下の通りです。=====
① インドに駐在する方々からのインド便り、
② 地方在住の方からの寄稿、
③ 大学研究室の現況報告、
④ 震災から5年が経過した被災地からの報告、
⑤ 故・橋岡氏への追悼、
⑥ インド語専攻学生を無償でインドに派遣する画期的な奨学金制度の創設、
⑦ ヒンディー語、土井久彌先生の生誕100年を記念する特集、などです。

~会報の注文と会費の納入方法~

① 会報の配布は、注文制にしておりますので、Eメールにてインダス会事務局アドレス宛(indusoffice@yahoo.co.jp )に、ご住所、氏名、卒業年次(語科H,U、B)をご記入の上、ご連絡ください。
② 会費を銀行送金する場合: 三菱UFJ銀行、新宿中央支店、普通口座、3145856
「トウキョウガイコクゴダイガク インダスカイ」
③ 郵便振替:インダス会のブログをご覧ください。Googleの検索欄に
「東京外語大 インダス会」と入力すると、インダス会のブログ(HP)が読めます。

(インダス会事務局)

投稿者: 渡邉 光一 ヒンディー科 1966年卒業

アラビア語専攻、卒業生の集いが初開催

アラビア会_11961年、今から半世紀あまり前に本学に開設されたのが「アラ科」です。「アラ科」とはアラビア語を専攻語とする学科の俗称で、現在は国際社会学部西アジア・北アフリカ地域アラビア語専攻と、言語文化学部アラビア語専攻がそれにあたります。

2016年8月6日、「アラ科」卒業生による初めての集いが、都内で開催されました。参加したのは、第1期生から、今年春卒業したばかりの第52期生までの53人。古来よりアラビア産の乳香は「えも言われぬ芳香」として域外の人々に珍重されてきましたが、私たちの会場も、世代間や進路の違いを超えた「えも言われぬアラビアの香り」に包まれていたように思います。

それは、アラブ民族が人種、宗教、国籍は異にしても、不思議と共有している「ウルーバ」(アラブ人らしさ)のようなもの。在学中、最難解とされるアラビア語に真っ向挑んだ日々、留学先のエジプトやシリアで遭遇した珍体験を共有する者たちが自然と醸し出す「何か」でした。

第1期生の中島剣山氏による開会の辞、著書『慈悲深き神の食卓』で第7回辻静雄食文化賞を受賞された八木久美子教授(第18期)による挨拶、各世代の代表者達が語ってくれた在学中の思い出、そして出席者同士の懇談まで、「アラ科」55年の歴史を凝縮した濃密な時間となりました。

*アラ科「卒業生の集い」は、次の開催に向けて参加規模の拡大を図ろうと、事務局を発足させました。今回案内を差し上げることがかなわなかった卒業生の皆さま是非qudama_arab[a]tufs.ac.jp([a]は@)まで、ご連絡ください。

(アラ科「卒業生の集い」幹事 澤畑剛(1993年入学)、鈴木啓之(2006年入学)、在間咲野(2007年入学)、青山弘之(1987年入学))

投稿者: 在間 咲野 アラビア語 2012年卒業

外大9条の会、10回目の年次総会。記念講演は島田雅彦さんで

9条の会2016年6月島田雅彦氏

早いもので東京外語大・九条の会は節目となる第10回年次総会ならびに記念講演を昨年に引き続き、外大の府中キャンパス(研究講義棟115大教室)で6月4日(土)午後1時から開きました。総会では、09年以降本会を代表して活動している涌井さん(外C1971)から昨年度の活動経過ならびに収支の報告に続き本年度の活動方針・予算案が提示され、これらも報告事項同様拍手承認されました。

午後2時からは本学出身の著名な作家、島田雅彦氏をお招きして「戦時下の想像力」という演題での講演が行われました。島田さんは舌鋒鋭く、かつユーモアたっぷりと現行憲法擁護を謳い、壊憲の動きを厳しく批判し、“ジジババサヨク”にエールを送りました。
氏によれば、現行憲法は単にユートピア的理想を謳ったものでも、時代の要請に応えられなくなった過去の遺物でもなく、日本が歩むべき未来に即した極めて現実的な指針たり得ているのです。すなわち日本が自国のことのみならず他国の戦後復興、人道支援にも貢献し、「世界の赤十字」たらんとしてきたことで獲得できた世界的信用は大きな財産であり、これは現行憲法が掲げている平和主義に因るところ大である、だから「平和ボケ」と自嘲する人たちが言うように現行憲法を壊憲した場合に失われる信用を計算すべきである。
しかも敗戦後70年が経過して、自民党は憲法を改定することで矛盾解消を図りたがっている。その理由として自民党が掲げているのは、現行憲法は連合国軍の占領下で同司令部に押しつけられたものであり、国民の自由な意思が反映されていない、という主張だ。この押しつけ論が出てきたのは、自衛隊が発足し、アメリカが日本を極東における反共防波堤に仕立てるべく再軍備をさせるようになった頃、つまり1954年あたりからだ。自衛隊と憲法の矛盾はアメリカの政策転換に起因するのである。現行憲法を押しつけだからといって改めようとするくせに、同じ押しつけである日米安保条約は頑(かたく)なに守ろうとする。ほとんど日米安保を憲法の上位に置こうとする政治方針と映る。
その上で小説家らしい言い回しで人工知能(AI)を巡っての見解を述べています。曰く、AIは学習能力があり、人間と違って過去の過ちを繰り返さないので、現行の与党政治家たちの国会内での投票行動を見るとAIに任せたほうが良い場面が多々出てくる。にもかかわらず人間には未来を「良い世に」という理性があり、たとえAIが人間を超えるようなことがあっても、人間はAIに次ぐ第二の種としてまだまだ捨てたものではない。そのためにも劣化した理性、虚栄、欲望など、人間のネガティブな部分を研究する必要がある、と。

午後5時から場所を変えて、大学会館内の「ホールダイニング」と呼ばれる円形食堂で懇親会が行なわれました。島田さんにも乾杯の発声までこの懇親会に付き合ってもらいましたが、60年代末から70年代始めにかけての外大の荒廃ぶりなどを、当時をよく知っている会員が島田さんに説明していました。懇親会は午後7時にお開きとなりましたが、その後二次会・三次会に繰り出した参加者もいたようです。

先日の参院選の結果、改憲勢力が3分の2を超える事態となってしまいましたが、私たちは決して諦めた訳ではありません。これからも外大内の「安保保障関連法案に反対する大学構成員有志の会」などとも連携しながら、粘り強く戦後民主主義を維持する活動を展開する所存です。こうした状況下、私たちの活動にご興味のある方は是非、下記までご連絡下さい。

連絡先: (Eメール)  tufs_peace9@yahoo.co.jp

投稿者: 鈴木俊明外 スペイン語 1972年卒業

イタリア会開催のご報告

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2016年6月19日(日)、高田馬場駅前FIビル8階においてイタリア会が開催された。11:30~12:00第12回東京外語イタリア会総会、12:00~13:45東京外語イタリア会とTouring Club Italiano(略称TCI、日本ではイタリア旅行協会と呼ばれている)共催のイタリア文化講演会、続いて14:00ごろから懇親会が行われた。参加者は東京外語イタリア会登録会員等27名、TCI会員5名、一般2名、聴講のみ参加2名(在学生)、合計36名。

総会では西村暢夫顧問が、6月13日にお亡くなりになった井草隆雄会長を偲び、2013年の第9回総会のときに井草氏が講演された「黒髪の貴婦人」の話しをされ、その後故人のご冥福を祈って参加者全員により黙祷が捧げられた。また、立石学長の代わりに沼野恭子学長特命補佐が出席され、関係資料一式が配られると共に、東京外国語大学建学150周年基金ご支援・ご協力のお願いのお話しがあった。

在イタリア日本国大使館現地調整連絡会議認定日伊国交15周年事業のイタリア文化講演会では、東京外国語大学教授の和田忠彦氏が「世界文学のなかのイタリア文学と日本文学―翻訳からなにがみえるか~」のテーマで講演された。なじみ深い「クオレ」と「ピノッキオ」、はたまた春樹とカルヴィーノの作品など、ビジュアルで分かり易いお話しを参加者一同が興味深く拝聴した。

講演終了後、会場が教室型の配置から島型のテーブルにセッティングされ、リストランテ文流からワインとイタリア料理が運ばれ、オーナーの西村暢夫氏のメニュー説明、最古参の成本一郎氏の乾杯Salute!の音頭に始まり恒例の懇親会が行われた。ちなみに、懇親会メニューは、Antipasto 1) ナスとトマトソース、パルメザンチーズのオーブン焼き、2) パンツァネッラ、3) イワシのサオール、primo piatto ボローニャ風ラザーニャ(エミリア・ロマーニャの代表的バスタ)、2) ジャガイモの自家製ニュッキ、バジリコペースト和え(ジェノヴァの名物料理)、Secondo piatto 1) 国産豚バラ肉のオーブン焼きバルサミコ風味、赤玉ねぎのアグロドルチェ添え、フォカッチャ。

今回の懇親会は、参加者同士の懇談に時間を多めに充て親睦を深め交流してもらうことに重点を置いたが、恒例の3分間スピーチもあり大いに盛り上がった。3分間スピーチは時間の都合上、参加者全員と言うわけにはゆかなかったが、在学生から1956年卒の古参まで、世代による様々なスピーチに懇親会が一層盛り上った。
また、東京外国語大学建学150周年基金への協力について、東京外語イタリア会としても応分の寄付をすることで参加者の総意が得られた。
16:00も近くなり、名残つきないところ、また次回での再会を期して、最後にみんなで「VIVA イタリア会!」と唱えて、無事そして盛況のうちにイタリア会が終了した。

2016年6月24日 イタリア会幹事代表 鈴木征市
投稿者: 鈴木征市 イタリア語 1964年卒業

ポルトガル語科同窓会ルジタニア会活動報告「第10回新入生歓迎在学生との集い」の開催

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今年はポルトガル語科創設100年、本会発足10年に当たります。
その節目の折、去る6月16日(木)母校キャンパスで恒例の集いが卒業生17名の参加のもと開催されました。
第一部の「講演会」では、17:40より研究講義棟103語教室で1975年Po語科卒業生の名井良三氏が外交官としての経験を基に「ポルトガル語圏アフリカ事情と外交・国際関係ポルトガル語」の演題で講演されました。講演の中で特に語学力向上のための心構えにつき懇々と説かれていましたが、在学生には改めて気を引き締め直したことと思います。
第二部の「懇親会」は会場を特別食堂へ移し、19:00より開宴しました。
関係諸先生に御同席頂く中、立石博高学長より御挨拶を頂きましたが、当会活動へのエールと共に母校の運営と事業実施への支援に対する当会への期待が寄せられました。
ポ語圏からの多くの留学生も含め、総数74余名の参加で場内は活気に溢れ、所狭しと懇談の輪ができ、互いに交流を深めていました。定刻20:30岩崎稔副学長ご発声の一本締めでお開きとなりました。

投稿者: 須田實 ポルトガル語1966年卒業

 

 

ゲルマニア会 2016年春季世話人/有志の会:懇話会 『あるドイツ・ユダヤ女性の見た現代世界―いま日本で ハンナ・アーレントを読むということー』に参加して

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5月14日、ゲルマニア会の世話人会が開催された。この「懇話会」は毎回非常にsophisticateされた内容になる。今回のテーマはハンナ・アーレント論。
講話者はアーレント研究の第一人者、矢野 久美子氏。昭和62年(1987年)にドイツ語科を卒業され、現在はフェリス女学院大学国際交流学部で教鞭をとっておられる。昨年、岩波ホールで上演されたアーレントの映画が静かなブームとなり、また12月には矢野教授のインタビューが朝日新聞に掲載されたことから、幹事らが講演を打診したところ、快諾してくださった。

ハンナ・アーレントは、20世紀を代表する政治哲学者。1906年ドイツ・ハノーファーに生まれ、バルト海沿岸のケーニヒスベルク(現在はロシア領)で育つ。1920年代にマールブルクやハイデルベルク大学等で哲学や神学を学び、ハイデカーやヤスパースに師事。1930年代始めはベルリンなどで研究生活を送っていたが、ユダヤ人であったため1933年にパリに亡命。しばらくはパリで、シオニスト組織で働いていたが、1940年にアメリカへ亡命し、その後は、アメリカを拠点に活動した。
このアーレントという人物、理解が一筋縄ではいかない。
ユダヤ人中流家庭に生をうけ、祖父母とシナゴーグに礼拝に行く一方で、両親の友人から社会民主主義の薫陶を受け、そうかと思えばキリスト教徒のベビーシッターと日曜学校に参加するなど文化・宗教の混交する環境で育った。

大学に進学してからは、指導教授のマルティン・ハイデガーと程なくして恋に落ちている(不倫関係)が、ハイデガーの妻は反ユダヤ主義者。そして、ハイデガー自身も、後(1933年)にナチスに入党している。
18歳の時に尊敬する教授と恋におちたのは良い(?)としても、一般には理解しにくいのがその後の行動。第二次大戦後、1950年と52年に訪欧した彼女は、わざわざハイデガーと再会しているのである。しかも、ナチス関与の責任を追求しようとする人々から(その件はひとまず置いて)ハイデガーの思索の価値を擁護しようとすらしている。 元カレに対する女性のありがちな感情といえば、週刊誌ネタとしてはうけるが、そういうレベルで論ずべき人間ではない。また、「ユダヤ人」であることに重きをおいていなかったかと言えば、それも違う。親しい友人は彼女をdeutsch-jüdische Amerikanerin(ドイツ・ユダヤ系アメリカ人)と呼ぶこともあった。そんな彼女のアイデンティティを「抹殺」するような暴挙の限りを尽くしたナチスを積極的に支持した人と会い、その思索の価値を弁護する、なかなか真似できる芸当ではない。

 《続きはこちらよりお読みください。》

執筆者: 大塚美絵子 ドイツ語 1984年卒業
投稿者: ゲルマニア会世話人幹事 能登 崇 ドイツ語  1966年卒業

 

 

 

メコン会主催ベトナム語科今井教授による「神々の時代」邦訳出版記念会の開催について(結果)

メコン会集合

メコン会a

6月4日、本学の特別食堂において、メコン会が主催して今井教授による「神々の時代」の邦訳出版記念会、併せてメコン会新入生歓迎会を開催しました。今井教授から作者の紹介、邦訳に至った経緯、邦訳に当たり苦労した点、出版後の反響などお話しがありました。出席が叶わなかった会員から出版をお祝いする連絡が多数入ったほか、「私は、統一前と後の南北ベトナム双方で長年暮らした実際の経験から、当時の様々なことがらを思い起こしながら、非常に懐かしい思いをもって本書を読み終えました。今井先生の優れた力量とご努力に深い敬意を表します。先生の素晴らしい翻訳を通じ、本書はベトナムを深く理解したいと願う日本人の必読書となることは間違いないものと思われます。」というメッセージが寄せられ、今井教授にお伝えしました。

また、今年度メコン会会員となった新入生に対する歓迎会を併せ行いました。新入生に対し卒業生、在校生から本校入学のお祝い、学生生活を送るに当たっての激励の言葉が寄せられ大盛況のうちに会は終了しました。

投稿者 : メコン会会長 野崎正人 ベトナム語 1971年卒業

 

2016年 仏友会総会・懇親会

仏友会総会(大)

仏友会総会 小左jpg       仏友会総会 小右

4月23日(土)恒例の仏友会総会が東京・大手町サンケイプラザで開催されました。当日は天候にも恵まれ、総勢59名の出席者(現役学生3名を含む)で賑わいました。

はじめに藤倉会長(1970/昭45)の挨拶があり、金澤副会長(1968/昭43)の会務報告の後、会計・監査報告が承認されました。今年は、2年に一度の幹事改選の年でしたが、今回も藤倉会長以下、現在の布陣で継続することが承認されました。ここで総会の部は終了とし、その後、川口先生(1981/昭56)から母校の近況報告をいただきました。

続く講演会の部では、今回は原耕三氏(1974/昭49)を講師に迎えて1時間半ほどお話しいただきました。氏は、卒業後、全日本空輸(ANA)に入社されましたが、1994年から98年にかけてアムステルダムに駐在した折、大病を患って入院。その時、若い頃に読んだ松本清張作『アムステルダム運河殺人事件』を土台に小説を書くことを思いつき、長年の構想を経て『アムステルダムの詭計』を執筆。これが、昨秋見事に「福山ミステリー文学新人賞」(選者:島田荘司氏)を射止めたのを機に、そこに至った経緯とともに、学生時代の西ヶ原の思い出や、フェルメールに関する薀蓄などを披露していただきました。氏の飄々とした語り口に、会場はしばしば笑いに包まれました。

懇親会に移る前の休憩時間を利用して、出席者一同を1970(昭45)以前卒の<シニア組>と1971(昭46)以降卒の<ジュニア組>に分け、記念写真を撮影しました。なお、講師と現役学生と会長には、両方の写真に登場してもらっています。

続く懇親会では、南仏産の赤白ワインのグラスを手に、参加者たちは昔話に花を咲かせたり、お互いの近況を尋ねたりしながら、仏友会伝統の和やかな雰囲気を楽しんでいました。現役学生3名は、昨年秋の外語祭のフランス語劇『美女と野獣』出演者代表の皆さん。懇親会の中で自己紹介の場も設けて、ご挨拶いただきました。

<ジュニア>世代の出席者からは、「外語の諸先輩方とはお目にかかる機会がなかなかありませんでしたが、久しぶりに外語の懐かしい雰囲気に浸ることができました」「仏友会の催しにお邪魔するようになって少しずつ、外語大卒業生としてのアイデンティティのようなものを意識できるようになってきました」などの感想が聞かれました。また、<シニア>世代の方々からも、「数十年ぶりにお会いできた方もいて、楽しい時間でした」「次の世代の幹事も加わり、少しずつ若返りが行われているようで安心しました」などのお言葉をいただきました。

次回の集まりは、11/19(土) 本郷サテライトで開催予定の「サロン仏友会」。こちらでは、講演の後、ボジョレ・ヌヴォを軽食とともに楽しむのが恒例となっています。参加者一同、秋の再会を約して散会し、一部の方々は二次会に場所を変えて旧交を温めておられました。

投稿者: 中村 日出男  フランス語 1974年卒業