ポルトガル語科同窓会ルジタニア会2017年度総会・懇親会の開催

20180309

去る2月24日(土)ルジタニア会(代表 大島勇次郎―外Po1962)では第11回総会・懇親会を昨年同様、新橋亭新館で11:30より一般会員6名を含め26名出席のもと開催しました。
総会では議案の報告事項として担当役員から2017年度事業・会計報告並びに監査報告があり、また、付議事項として2018年度事業計画と役員人事案が承認されました。
なお、席上、建学150周年募金や卒業50周年・25年周年慶祝行事に関する母校の近況が報告されました。
総会後での懇親会では新規加入会員と一般会員を中心にスピーチを頂きましたところ、できる限り多くの方々にお願いする関係で概して極くショートなスピーチになりました点、ご理解を頂けますと幸甚です。旧交を温めながら、定刻の14;30 集合写真に納まって閉会となりました。

―――参加者(敬称略)―――
(登録会員) 20 名
森健祐(外Po1958)橋本文雄(外Po1959))大島勇次郎(外Po1962)
宮崎善嗣(外Po1962)安藤雍男(外Po1963)西山龍実(外Po1963)
畑宏幸(外Po1963)高岡淳二(外Po1964)金七紀夫(外Po1966)
遠藤紘樹(外Po61966)柏谷博起(外Po1966)須田實(外Po1966)
川上直久(外Po1971)吉田頼且(外Po1971)佐伯努 (外Po1973)
池内昇(外Po1974)名井良三(外Po1975) 沼田行雄 (Po 1975)
岸本憲明(外S1976)岸和田仁(外Po1976)
(一般会員)6名
藤村登(外Po1958)清水盈雄(外Po1962)田中和雄(外Po1968)
和田雄二(外Po1973)中村保雄(外Po1974)山本賢司(外Po1979)

投稿者:ルジタニア会世話人 須田實 ポルトガル語 1996年卒業

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外大9条の会、年明けの例会は熊岡路矢さんが講演

20180227

本年1月27日、6回目となる高田馬場F・Iビルでの“ミニ講演会&ワインで交流会”が開催され、以前日本国際ボランティアセンター(JVC)代表を務められ、現在は日本映画大学特任教授として後進の指導に当たられている熊岡路矢さんに講師役を務めていただきました。熊岡さんは1966年に本学の中国語科に入学されましたが、いくら異常な事態とは言え「試験の答案は不要で、名前だけ書けば卒業できる」という状況に納得がいかず1970年3月、卒業を目前にして中途退学されたという、ある意味では異色の経歴の持ち主です。

熊岡さんは1976年から1977年にかけての世界一周の途上、フランスでカンボジアからの男子留学生3人と知り合いになり、彼らとの出会いがその後の熊岡さんの進路を決めたとのことです。当時のカンボジアはかの悪名高いポルポト政権下、多くの人々が虐殺されました。従って多数の難民が発生しましたが、熊岡さんはこうした難民の救援活動に参加すべく、1980年3月バンコクで誕生したJVCの事務所の扉を叩きました。その後、ソマリア、エチオピア、パレスチナなどでの活動に加わりましたが、こうした経験がNHKの『クローズアップ現代』や同じくNHK・BSの『ザ・プロファイラー』出演にもつながっています。

講演の中で印象的だったのが世界で起きている紛争の背後にはアメリカの「軍産複合体」の存在があるという指摘です。すなわちパレスチナ・イスラエル紛争さえ早く解決できていればイラク戦争もシリア内戦もなかっただろうが、戦争で利益を得る人たちの存在がこれらの問題解決を長引かせているというのです。熊岡さんによれば「軍産複合体」が戦争を起こしたがる理由は①冷戦後の「保身」(軍事費縮小傾向の阻止)②武器の大量消費③新しい武器の実験④政権幹部と軍需関連企業との結びつき(eg:ブッシュ父子、チェイニー、ラムズフェルド等)にあるということです。

講演終了後はワインを飲み、「文流」で用意していただいたイタリア料理をつまみながら、各自思うところを忌憚なく発言しました。今回は講演内容が確定するのに多少遅れたこともあり、準備不足で参加人数は例年より若干少なめでしたが、それでも充実したひと時を過ごすことができたと思います。

投稿者: 鈴木 俊明  スペイン語 1972年卒業

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ゲルマニア会 懇話会より -西口拓子教授 懇話『教員として体験したドイツの大学-アメリカ化する大学?-』を聴いて-

20180216-3

昨年11月開催のゲルマニア会世話人会で、現在専修大学経済学部西口教授による懇話を聴いた当会会員宍戸武志さん(D1963)から感想文が寄せられました。
ドイツの大学での教員体験を通して見た当地の大学概況日独大学比較及び大学生気質など興味ある内容に触れることが出来ますので、ここに添付させて頂きます。
なお、西口教授は外語大で「グリム童話」関連の論文で博士号を取得されておられます。

ゲルマニア会懇話 『教員として体験したドイツの大学』とは(←こちらをクリックしてください)

投稿者: 能登 崇 ゲルマニア会 世話人幹事  ドイツ語 1966年卒業

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「東京外語会有志による海外支部歴訪の旅」忘年会開催される

20171227

「東京外語会有志による海外支部歴訪の旅」の忘年会が、2017年12月21日(木)正午から午後2時半までNEC三田倶楽部で19名の参加を得て開催されました。これは、1995年以来、過去17回にわたって行われた「海外支部歴訪の旅」に参加された方及び関係者の皆様が、再び一堂に会して、旅を回顧しながら年末の一時を過ごそう、というもので、この4,5年前から毎年行われているものです。

会は、石原幹事代表のご挨拶で始まり、小出外語会副理事長及び青野咲耶会前東京支部長からもご挨拶をいただき、今回最長老の野口さん(In1954)の乾杯で幕を開けました。今回は趣向を変えてロシア料理に舌鼓を打ち、特にボルシチは美味でした。

この「海外支部歴訪の旅」は、大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)同窓会の「咲耶会」とも連携して行われており、今回「忘年会」にも咲耶会から磯田元会長及び青野さんが参加されました。会場も咲耶会の友金様のご紹介によるものです。咲耶会のご協力に感謝申し上げます。

「海外支部歴訪の旅」は、台湾から始まって、タイ、モンゴル、スペイン、ロシア、米国、エジプトなどを訪問し、最近は、南フランスとパリ、トルコ、オーストラリア、ミャンマーを訪問しました。訪問先の外語会各支部とは感激の交歓会を開催し、現地支部・訪問団とも母校の仲間の良さ・ありがたさを再認識することとなりました。参加者は、楽しかった旅の思い出話しに花を咲かせたり、はたまた、大学の現状や在り方に議論が及んだりして時の経つのも忘れるほどでした。

次回は、2018年秋にイタリア支部(ミラノ)を訪問する予定で、目下、準備を進めています。募集は、外語会会報やこのメルマガで行いますので、皆様の奮ってのご参加をお待ち致します。

[出席者] 写真左から(敬称略) (村田吉隆(C1967)、秋保哲(C1981)は途中退席)
(前列)
小出三郎副理事長(S1971)、小林正典(E1957)、磯田良一咲耶会元会長(In1955)、野口健兒(In1954)、石原隆良(D1956)、相馬寿美乃(F1964)、鈴木公子(F1965)、川口翠子(C1965)、
(後列)
田中哲二(C1967)、富山絢子(F1964)、青野光裕(F1960)咲耶会前東京支部長、都筑秀之(F1961)、新田和夫(M1962)、田中和子副理事長(E1966)、三浦哲郎(E1961)、藤井俊彦(D1961)、林義之(F1966)

投稿者: 林義之 フランス語 1966年卒業

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「小澤重男先生を偲ぶ会」開催

20171208

小澤重男先生(東京外国語大学名誉教授・日本モンゴル学会名誉会長・国際モンゴル学会名誉会長)が2017(平成29)年3月21日に90歳で亡くなられた。葬儀はご遺族のみで執り行われたため、この度、1998年に小澤先生の呼び掛けで発足したモンゴル科の同窓会組織テンゲル会のメンバ-、本学モンゴル関係教員、学外関係者など68名が出席して下記の通り「小澤重男先生を偲ぶ会」が開催された(写真参照)。
日時:2017(平成29)年11月23日(木)14時~16時30分
場所:東京外国語大学本部管理棟2階中会議室
内容:
1.司会進行 大谷達之(1963M卒)
1.開会の辞 実行委員会委員長・岡田和行本学教授(1979M卒)
1.黙祷
1.小澤重男先生を偲ぶご挨拶
田中克彦一橋大学名誉教授(言語学)(1957M卒)、
橋本勝大阪外国語大学名誉教授・国際モンゴル学会評議員
吉田順一早稲田大学名誉教授・日本モンゴル協会会長など、
小澤先生と交流のあった多数の方々が在りし日の小澤先生の思い出を語った。
1.閉会の辞 塩島俊雄(1960M卒)

なお、当日11月23日は外語祭開催期間中でもあり、11時40分~12時30分にアゴラ・
グロ-バル(プロメテウス・ホ-ル)で2年生のモンゴル語劇「石になった狩人」の上演があったため参加者の方々に観劇していただいた。
また、「偲ぶ会」終了後、研究講義棟8階815号室(モンゴル語共同研究室)に懇親の場を設け、小澤重男先生を偲んで献杯した後、1時間余りにわたって歓談した。

投稿者: 実行委員 井田秀機 モンゴル語1967年卒業

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メコン会(T,V,B,L,Ca語科同窓会)総会、講演会、懇親会の開催について(結果)

20171204

外語祭の最終日の11月26日(日)学内でメコン会の総会、講演会、懇親会を開催いたしました。

総会では平成29年中の活動結果が報告され、今後学生会員をいかにメコン会に目を向けさせるのか等熱心な討議が行われました。

講演会ではトルン(ベトナムの民族楽器)演奏の第一人者である小栗久美子さん(2002/平成14年ベトナム語科卒)による「私がトルンを弾く理由」と題した講演が行われました。

聴講した会員から「トルンの先生や知人の皆さんとの交遊、声楽家のお母さまのお話し、合間あいまに演奏されたトルンの素敵な音色と響きなど、とても感動的な講演で至福のひと時でした」との感想が寄せられました。

懇親会ではタイ語の宮田教授、ベトナム語の川口元教授が出席され会員との旧交を温めたほか、外語会の中村理事が特別参加され、会員一同楽しいひと時を過ごしました。

投稿者:メコン会会長 野崎正人 ベトナム語1971年卒業

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「日新寮碑建立1周年のつどい」を開催しました

20171112-5

日新寮(正式名称は「東京外国語大学日新学寮」)と聞いてもご存知でない方も多いと思いますが、かつて本学に在りし学生寮のことです。
東京都中野区上高田の地に1924年(大正13年)(関東大震災の翌年)に開寮し、1979年(昭和54年)に閉寮するまで56年間に亘り存続しました。
数年前、「寮の跡地に記念碑を建てよう!」という声がわきおこり、元寮生有志の尽力と、大学当局と中野区のご理解を得て、昨年(2016年)10月に完成しました。除幕式には伊東光晴先生(経済学者・元本学教授・元寮監)、立石学長初め大学関係者、地元の町内会長、元寮生などがつどい、盛大な式典が催されました。
あれから1年—。
今年の10月20日(金)、日新寮の跡地に建てられた記念碑の前で、元寮生ら約30名が参集し、「日新寮碑建立1周年のつどい」を開催しました。
参加者たちは記念碑の前で往時を偲び、今は中野区の公園になっている寮の跡地周辺を散策したりして、感慨深いひとときを過ごしました。
赤御影石の碑には次の銘が刻まれています。

「此地に於て全国から集った若者達が、寝食を共にし、切磋琢磨して青春を謳歌し、豊かな国際性を身につけた有為の人材たるべく巣立って行った。
日新学寮は寮生自らが管理運営する自治寮で、地域社会とも友好関係を保ち、全寮連の事務局を引受けた時期もあった。これらの事を記念し、母校と卒寮生並びに地域との絆を末永く伝えるため、此処に碑を建てる。」

記念碑の前でのつどいの後、かつての通学路を三々五々歩いて、中野サンプラザに移動、懇親会を開催しました。
懇親会では歓談尽きることなく大いに盛り上がり、予定時間を超えてようやく散会となりました。

投稿者 髙橋 潔 元寮生・ドイツ科1969年卒

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Po語科「ルジタニア会第12回登録会員の集い」の開催

20171027

去る10月21日(土)、新宿の「アゴラワイズエステック」情報ビル店で下記会員14名と語劇に取り組中の招待在学生3名が参加し開催されました。
12:00 世話人副代表川上直久氏(外Po1971)の進行の下で開会し、冒頭、世話人代表挨拶の中で大島勇次郎氏(外Po1962)より、最近の会員動向と共に、外語大建学150年記念寄付に対する母校の謝礼品(壁掛け時計)の取り扱いにつき、平素、世話人会会合に会場提供頂いている東京外語会事務局に贈呈した旨報告がありました。
参加者最年長の香山徳二氏(外Po1961)のご発声で乾杯し開宴し、懇談に入りました。
6月開催の在学生との集い以来の再会で三々五々テーブルを囲みながら、旧交を温め、また、在学生とも密に接して、交流を深めました。
席上、本年の外語祭で11月26日上演の語劇に関し、語劇代表の学生より、取り組みの概要が説明され、今回も群馬県大泉町での公開上演が予定されている旨披露されました。
これを受けて行われた寄付金カンパに有志会員が応じていました。
生憎、台風21号が接近する折から、帰路の足元を考慮し、定刻より早めながら集合写真に納って13:40、再会を期して、監事の吉田頼且氏(外Po1971)の一本締めでお開きとなりました。

参加会員(敬称略)
香山徳二(外Po1961)村上智之(外Po1961)大島勇次郎(外Po1962)中川博之(外Po1962)安藤雍男(外Po1963)遠藤紘樹(外Po1966)柏谷博起(外Po1966)須田実(外Po1966)川上直久(外Po1971)吉田頼且(外Po1971)池内昇(外Po1974)岸本憲明(外S1976)岸和田仁(外Po1976)小林雅彦(外Po1978)

投稿者: 須田 實  ポルトガル語 1966年卒業

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長谷川理事長 歓迎懇親昼食会

1

時間:9月3日(日) 11:30~14:00
場所:Sonnien Hotel  台北市仁愛路三段8号

お蔭様で、長谷川理事長を囲む懇親昼食会を無事に終えることができました。
ご多忙の理事長が貴重な時間を割いて東京外語会の紹介資料をご持参になり、台湾のOBの皆さんの前で、ご自身のスピーチで皆にお伝えいただきました。

また、楊全斌さん(ホテル経営者の親戚)が全員をご馳走し、美味しい楽しい食事会になりました。
もう一人、佐々木宏さんは4年ぶりに台湾に戻り、この先また3年間駐在との連絡があり、昼食会にも参加し、皆さんと再会し、一層会合が賑わいました。
食事会が解散しても、ライングループで熱烈な反響が夜遅くまで続きました。

投稿者:台湾支部長 楊 麗珮 日本語1982年卒業

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写真人物のお名前(敬称略)
(上右から)
石井 秀明(Po1993)、王 孟芸(C1997)、余 昭瑢(幹事 J1989)、林 雪貞(C1998)、
呉 意雯(J1995)、佐々木 宏(C1996)
(下右から)
謝 億榮(副支部長 J1999)、楊 麗珮(支部長 J1982)、東京外語会 長谷川理事長、趙 順文(院J1983)、楊 全斌(C1981)

ロシア科1977年入学・1981年卒業 ミニ同窓会開催

20170908-4

8月19日(土)に、都内で、ロシア語学科1977年入学・1981年卒業生のミニ同窓会を開催しました。それぞれ親しい友人で会う機会はあったものの、ロシア科同期会のような集まりはあまりなかったため、東京近郊の同級生に呼びかけ、21人が集まりました。

卒業以来同級生に会っていないのでどうしたものかと参加を躊躇する声もありましたが、会場で言葉を交わした瞬間に36年の空白を超えて、参加者の記憶の糸がつながりました。

卒業後のロシア語との関わりは人それぞれですが、当時の1、2年生のロシア語の授業は多くの基礎演習問題をこなさなければならず、卒業後も、試験の準備が間に合わない夢を見たという思い出話もありました。

西ヶ原のキャンパスで共に過ごした時間の約10倍の年月が流れての再会でしたが、散会時は、みんな学生時代と変わらない笑顔でした。
次回は、ロシア科1977年入学・1981年卒業生全員に呼びかけての同窓会を予定しています。対象の方はぜひご参加ください。

投稿者: 飯島 佐智子 ロシア語 1981年卒業

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会員よりご感想をいただきました。

イタリア会フェスタ2017-第13回総会(報告)

イタリア会写真3 2017.7.30 (2)

2017年7月30日、猛暑にも拘わらず29名が参加し、イタリア会フェスタ2017-第13回総会が開催された。会場は高田馬場駅前FIビル8階の屋上庭園を臨む小さいが洒落たイベントホール。

スタートが少し遅れて11:45分からの総会では、中川十郎氏(1959/昭34卆)がご挨拶、続いて鈴木征市(1964/昭39卆)から幹事代表として簡単な報告とこれからの抱負が語られた。中川十郎氏の、「イタリアは先のミラノ万博以来日本では関心が高まっている。中国が主導する壮大な世界戦略『一帯一路』構想は陸と海のシルクロード構築を目指しており、海のシルクロードのヨーロッパ側の港はイタリアのジェノバとなっている。」は印象的であった。幹事代表の鈴木征市からは、2019年の「イタリア語120周年記念」に向け、イタリア会のさらなる発展と充実を図りたいとの抱負が、2014年から2017年現在までの推移をスライドで見せながら語られた。司会者 : 島田ひとみさん(I1984)。

12:15頃から横田さやか氏(MP2007)が「イタリア未来派—見る・聴く・嗅ぐ・味わう・触れるの五感の前衛芸術」と題して講演された。20世紀初め、マリネッティによる未来派創立宣言以来、様々な領域で花開いた未来派芸術の作品や活動がスライドを使ってビジュアル且つ 親しみやすく解説された。講演後の質問者は数名も数え参加者の興味と関心の深さが感じられた。

講演が終わるとあっと言うまに(15分)会場が模様替えされ、13:45頃から懇親会が始まった。司会者: 椚山典子さん(I1989)。今回も先ず西村暢夫オーナーからリストランテ文流高田馬場店提供の懇親会メニュー(Antipasto、Prosciutto e melone、Panzanella、Primo piatto、Lasagna al pesto、Pici all’aglione、Secondp piatto )について、全員に配られたメニューのプリントを基にご自身の体験も含めて詳しく講釈された。懇親会でもてなされたイタリア料理について、先ず学んでから賞味するイタリア会ならではのインテリジェントな慣例である。講演会もそうだが、懇親会には東京外国語大学イタリア語学科同窓生ではないが、イタリアに関心があるTouring Club Italiano会員や中川十郎氏が理事長を務める日本インテリジェンス協会の方々も参加した。同窓会の枠を越えてグローバル化を目指す新生イタリア会の方針に則った結果である。しかし、母校のイタリア語研究室の教授と在学生が1人も参加しなかったことは今後の課題として残った。恒例の3分間スピーチでは、幹事の独断と偏見にも拘わらず、指名されると皆さま快くマイクを握りお話していただき、ありがとうございます。お陰で懇親会は大変盛り上がりました。16:00ごろ閉会。小人数ながら賑やかな同窓会でした。

イタリア会写真2 2017.7.30 (2)

投稿者: 鈴木征市  イタリア語 1964年卒業

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満10歳になった外大9条の会、記念講演は西谷修さんで

20170703_9条の会 西谷氏

東京外語大・九条の会は誕生して満10年を迎えました。2007年2月1日発行の『東京外語会会報』第109号の巻頭言に西村暢夫さん(外I1956)が「平和憲法を世界に輝かそう」という一文を寄せましたが、この呼びかけがきっかけで本会が誕生しました。誕生当座は2~3年もすればこのような会の存在意義はなくなるだろうとも考えておりましたが、これが全く根拠のない楽観そのものであったことは現状を見れば火を見るより明らかです。本会の活動は年に3・4回の会報発行、そして年2回の講演会を中心に展開されておりますが、年次総会を府中キャンパスで行うようになったのは2010年からです。

本年の総会は6月3日午後1時から、昨年と同じ研究講義棟115大教室で行われました。涌井さん(外C1971)から昨年度の活動経過ならびに収支報告がなされ、続いて今年度の活動計画・予算案が提示され、いずれも拍手で承認されました。そして小休止を挟んで午後2時から本学名誉教授で現在は立教大学大学院特任教授を務められている西谷修さんに「トランプ時代の日米関係」という演題で講演していただきました。時として聴衆を笑わせながら深刻なテーマについて適格な解説をしていただきましたが、本題についての要約は以下のようになります。

トランプは地球温暖化防止を目指すパリ協定からの離脱表明に際して「パリ協定は米国の雇用を減らし、経済成長を鈍らせる。中国、インドは石油をどんどん使っていいとして不公平だ」と述べている。しかし、これは「オルタナ・ファクト」だ。パリ協定は産業化の過程という歴史的経緯に立脚し妥協点を考慮して成立したものだ。誰かが得をすれば、誰かが損をする。アメリカをはじめとする先進国は自然から天然資源を略奪し、商品に作り変えて販売し、金儲けをした。これが文明のプロセスであり、産業化のプロセスだ。これまで一番略奪してきたのはアメリカだ。いずれにしてもその結果自然が反乱し、人間が安心して地球に住めなくなったという反省に基づいてパリ協定が成立した。
第二次世界大戦後「アウシュビッツはなかった」とか「アフリカの植民地はフランスによって豊かになった」といった「歴史修正主義」が一部で公然と唱えられたが、日本でも最近こうした傾向が顕著になっている。いわく「戦中はよかった」「日本の戦争は悪くなかった」と。国家機関だった時代を取り戻そうとする神社本庁と日本会議は「戦後レジームからの脱却」を目指す安倍首相を応援している。
こうしてトランプ政権も安倍政権も権力の私物化を進め、社会的・歴史的規範などを「オルタナ・ファクト」で潰しているところに共通点を見出すことができよう。

参加者からは「今とても大変な時でどうしたらよいのか分からない状況だけれど、話を聞いているうちに問題点が整理されてきた」といった内容の感想が多数寄せられました。西谷さんには午後5時からの「ホールダイニング」と呼ばれる円形食堂での懇親会にも出席していただきました。懇親会は午後7時ころ散会しましたが、昨年とは異なり、出席者はそれぞれまっすぐ帰路に就いたようです。

昨今の目を覆いたくなるような現与党の劣化、西谷さんに言わせれば「改憲派なり保守派なりの政策が受け入れられ、多数を占めてその意見が通るならまだいい。だが、今の日本はそうではない。統治機構が腐った連中、その仲間内によって握られてしまっている」状況下での日本国憲法改変の企み、この流れを阻止されんと思われる方は下記までご連絡下さい。

連絡先: (Eメール)  tufs_peace9@yahoo.co.jp

投稿者: 鈴木 俊明  スペイン語 1972年卒業

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ルジタニア会主催「第11回Po語新入生歓迎・在学生との懇親の集い」の開催

ルジタニア会20170622

昨年、ポルトガル語科創設100年、本会発足10年の節目を経る中、当会は新たなスタートを切りました。
去る6月15日(木)母校キャンパスで恒例の集いが卒業生14名の参加のもと開催されました。開催に当たっては母校のご協力を賜り、岩崎稔副学長並びに武田千香副学長には本催しにご臨席を頂きました。
第一部の「講演会」は、17:40より大学会館大集会室で行われました。
開演冒頭の主催者挨拶で、大島勇次郎世話人代表(外1962卒)より、入学祝辞とともに、今後のキャンパス生活が充実したものとなるよう期待とアドバイスなどが伝えられました。
次いで、1986年Po語科卒業生の齋藤真幸氏が「ブラジルとサンバに魅せられて」の演題でライブ演奏を織り込みながら講演されました。入学の動機や実社会での来歴を中心に淡々と語られましたが、卒業後必ずしもブラジルと直結しない職場に身を置きながらも、在学中でのインターン研修以降、終始抱かれていた、ブラジルへの強い思い入れが滲みでた語らいに一同耳を傍立てて聞き入りました。体験をもとに語学習得の重要性も説かれてましたが、在学生には改めて気を引き締め直したことと思います。
第二部の「懇親会」は会場を特別食堂へ移し、19:00より参加最年長の飯田治氏(外1961卒)による乾杯のご発声で開宴しました。
ブラジルからの留学生も含め、30余名の学生と和やかに懇談しながら交流を深めました。
また、席上、本年外語祭の語劇につき担当学生から紹介があり、引き続きの支援につき希望が寄せられました。
定刻20:30 集合写真に納まってお開きとなりました。

投稿者: 須田實 ポルトガル語 1966年卒業

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望露会トレッキング部・創部12周年で100回記念

20170612

外語大ロシア科S42年卒の同窓会は「忘露会」で始まり、後に素直に「望露会」と改名した。還暦を迎えて体力維持のため「山歩き」を提案。3人以上参加したら「例会」成立と決めたらこの12年間でいよいよ100回目に達したよ。関東・東北方面は東十条の田尻君、静岡・山梨・長野方面は御殿場の尾上がほぼ交替で企画提案してきたのも長続きの秘訣かな。

(1)この5月は4人が山梨県の身延駅に集合し、日蓮宗ゆかりの「身延山」1153mに登った。まず到着した巨大な山門は京都と並ぶ日本三大総門の一つだそうで、見上げるような実に堂々たる風格で圧倒された。
樹齢400年という名物のしだれ桜は終わっていたけれど、数百段の階段の上に位置する「久遠寺」の「本堂」や真っ赤な「五重塔」も実に見事な建築でどっしりしている。以前に「高野山」や「比叡山」で見た伽藍群と比肩できるみごとさだ。
ここから修験道らしい登山が始まる。先頃「四国八十八カ所巡り」を満願達成した横浜の青山君には嬉しい信仰の山だ。真っ白なシャガの花が路傍を飾る急峻な山道を登ること3時間。ニリンソウやカタバミの白い花にも励まされながらゆっくりと、日蓮上人の眠る「奥の院」にやっと到着。眼下に「富士川」の大河が・・・。

(2)身延登山コースの中程、昼食の頃合いに「丈六堂」という名の小さな僧坊が現れて中の女性にごあいさつしたら千葉の流山市から参加した小沼君と同郷だという。この縁側をお借りして弁当を食べながらこの尼さんの波乱の人生経験を聞いていた。世界一周もNYでの長い暮らしもパイロットになった息子のおかげで、今こうして山の静寂に包まれている余生がとても幸せ、と笑顔で語る。
予期せぬ出会いもあって記念の登山が成功し、これで古希の修行も十分だとして下山はあっさりロープウエーに切り替えた。関東随一という700mの標高差をずり落ちるように下っていく先にはあの立派な本堂と赤い五重の塔。さあ、今夜の宿「佐野川温泉」を目指そう。山間の秘湯の宿で100回記念の祝宴が待っているぞ。

投稿者: 尾上 敏起  ロシア語 1967年卒業
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ゲルマニア会懇話会 -田辺とおる氏懇話『おじさん学生、オペラを「読みに」来ました』を聴いて-

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去る5月開催のゲルマニア会世話人会での懇話で、以前外語会会報(135号)でも紹介された、現在本学大学院博士過程に進学中の田辺とおる氏の懇話を聴いた当会会員沢村智恵子さん(D1982)から感想文が寄せられました。

ドイツ・オーストリアに留学生及び劇場歌手として20年滞在、現在国立音大ほかで教鞭をとっておられる田辺氏の愉快で興味のある体験を、生き生きと纏めて下さいましたのでここに添付させて頂きます。

なお、沢村さんは外語会プラザに勤務しておられます。

ゲルマニア会田辺氏講和感想文

投稿者: 能登 崇 ドイツ語 1966年卒業   ゲルマニア会世話人幹事

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