2017年7月30日、猛暑にも拘わらず29名が参加し、イタリア会フェスタ2017-第13回総会が開催された。会場は高田馬場駅前FIビル8階の屋上庭園を臨む小さいが洒落たイベントホール。
スタートが少し遅れて11:45分からの総会では、中川十郎氏(1959/昭34卆)がご挨拶、続いて鈴木征市(1964/昭39卆)から幹事代表として簡単な報告とこれからの抱負が語られた。中川十郎氏の、「イタリアは先のミラノ万博以来日本では関心が高まっている。中国が主導する壮大な世界戦略『一帯一路』構想は陸と海のシルクロード構築を目指しており、海のシルクロードのヨーロッパ側の港はイタリアのジェノバとなっている。」は印象的であった。幹事代表の鈴木征市からは、2019年の「イタリア語120周年記念」に向け、イタリア会のさらなる発展と充実を図りたいとの抱負が、2014年から2017年現在までの推移をスライドで見せながら語られた。司会者 : 島田ひとみさん(I1984)。
12:15頃から横田さやか氏(MP2007)が「イタリア未来派—見る・聴く・嗅ぐ・味わう・触れるの五感の前衛芸術」と題して講演された。20世紀初め、マリネッティによる未来派創立宣言以来、様々な領域で花開いた未来派芸術の作品や活動がスライドを使ってビジュアル且つ 親しみやすく解説された。講演後の質問者は数名も数え参加者の興味と関心の深さが感じられた。
講演が終わるとあっと言うまに(15分)会場が模様替えされ、13:45頃から懇親会が始まった。司会者: 椚山典子さん(I1989)。今回も先ず西村暢夫オーナーからリストランテ文流高田馬場店提供の懇親会メニュー(Antipasto、Prosciutto e melone、Panzanella、Primo piatto、Lasagna al pesto、Pici all’aglione、Secondp piatto )について、全員に配られたメニューのプリントを基にご自身の体験も含めて詳しく講釈された。懇親会でもてなされたイタリア料理について、先ず学んでから賞味するイタリア会ならではのインテリジェントな慣例である。講演会もそうだが、懇親会には東京外国語大学イタリア語学科同窓生ではないが、イタリアに関心があるTouring Club Italiano会員や中川十郎氏が理事長を務める日本インテリジェンス協会の方々も参加した。同窓会の枠を越えてグローバル化を目指す新生イタリア会の方針に則った結果である。しかし、母校のイタリア語研究室の教授と在学生が1人も参加しなかったことは今後の課題として残った。恒例の3分間スピーチでは、幹事の独断と偏見にも拘わらず、指名されると皆さま快くマイクを握りお話していただき、ありがとうございます。お陰で懇親会は大変盛り上がりました。16:00ごろ閉会。小人数ながら賑やかな同窓会でした。
投稿者: 鈴木征市 イタリア語 1964年卒業