外大9条の会、年明けの例会は熊岡路矢さんが講演

20180227

本年1月27日、6回目となる高田馬場F・Iビルでの“ミニ講演会&ワインで交流会”が開催され、以前日本国際ボランティアセンター(JVC)代表を務められ、現在は日本映画大学特任教授として後進の指導に当たられている熊岡路矢さんに講師役を務めていただきました。熊岡さんは1966年に本学の中国語科に入学されましたが、いくら異常な事態とは言え「試験の答案は不要で、名前だけ書けば卒業できる」という状況に納得がいかず1970年3月、卒業を目前にして中途退学されたという、ある意味では異色の経歴の持ち主です。

熊岡さんは1976年から1977年にかけての世界一周の途上、フランスでカンボジアからの男子留学生3人と知り合いになり、彼らとの出会いがその後の熊岡さんの進路を決めたとのことです。当時のカンボジアはかの悪名高いポルポト政権下、多くの人々が虐殺されました。従って多数の難民が発生しましたが、熊岡さんはこうした難民の救援活動に参加すべく、1980年3月バンコクで誕生したJVCの事務所の扉を叩きました。その後、ソマリア、エチオピア、パレスチナなどでの活動に加わりましたが、こうした経験がNHKの『クローズアップ現代』や同じくNHK・BSの『ザ・プロファイラー』出演にもつながっています。

講演の中で印象的だったのが世界で起きている紛争の背後にはアメリカの「軍産複合体」の存在があるという指摘です。すなわちパレスチナ・イスラエル紛争さえ早く解決できていればイラク戦争もシリア内戦もなかっただろうが、戦争で利益を得る人たちの存在がこれらの問題解決を長引かせているというのです。熊岡さんによれば「軍産複合体」が戦争を起こしたがる理由は①冷戦後の「保身」(軍事費縮小傾向の阻止)②武器の大量消費③新しい武器の実験④政権幹部と軍需関連企業との結びつき(eg:ブッシュ父子、チェイニー、ラムズフェルド等)にあるということです。

講演終了後はワインを飲み、「文流」で用意していただいたイタリア料理をつまみながら、各自思うところを忌憚なく発言しました。今回は講演内容が確定するのに多少遅れたこともあり、準備不足で参加人数は例年より若干少なめでしたが、それでも充実したひと時を過ごすことができたと思います。

投稿者: 鈴木 俊明  スペイン語 1972年卒業

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