新刊紹介『カフカエスクを超えてーカフカの小篇を読む』

 

前著(『ことばへの気づきーカフカの小篇を読む』春風社、2021年)に引き続き、小篇を20ほど読みながら、周りの世界を眺めてみました。その際、カフカエスク(不条理な、理不尽な)という概念だけで全ての作品を読み解くことは困難であると考え、カフカがノートや日記に文章を記すとき、どのような切り口で創作に臨んだかについて、以下3つの視座を設けてみました。

(1)現実と非現実の境を行き交う
(2)脇に身を置いて眺める
(3)終わらないように終わる

今回読んだ小篇は・・
(第一部)「商人」「天井桟敷にて」「隣人」「夜に」「雑種」「家父の心配」
(第二部)「小さな寓話」「根気だめしのおもちゃ」「もどり道」「乗客」
「はげたか」「ポセイドン」「セイレーンたちの沈黙」
(第三部)「こま」「皇帝の使者」「出発」「新しいランプ」「中庭の門をたたく」
「掟の門」

アカデミックな論文ではなく、よしなしごとを綴ったエッセイ集です。外語会プラザのアラムナイ文庫に寄贈させていただきました。前著とともに、ご一読いただけたら幸いです。

書名:『カフカエスクを超えてーカフカの小篇を読む』
著者:松原好次
出版社:春風社
出版日:2023年4月28日
定価:3100円+税
ISBN:978-4-86110-846-4

投稿者: 松原好次 ドイツ語1972年卒業

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東京外語会 台湾支部便り 【望月圭子教授を囲んでの歓迎兼新春懇親昼食会を開催しました】

台湾支部は2023年3月4日(土)に台北市内の兄弟大飯店で懇親昼食会を開催しました。今回は前回12月開催の懇親昼食会から日がそれほど経過しておりませんでしたが、総合国際学研究院の望月圭子教授の台湾ご出張に合わせ、楊麗珮台湾支部会長にアレンジ頂き、急遽企画をする運びとなりました。当日は快晴の青空の下、合計13名の方々にお集まり頂くことができました。

2019年入学で現在台湾で台湾大学留学中の海老原大誠さんや2020年卒で現在台湾の中興大学院で修士課程に励まれている花岡怜さん等が受付を担当して下さり、それぞれ名前の入ったプラカードや名刺を利用してご挨拶されていました。

台湾支部は、専攻語学別では日本語、中国語、朝鮮語、フランス語、インドネシア語等多くの卒業生と連携させて頂いておりますが、今回の懇親会では、日本語及び中国語専攻の方々を中心にお集まり頂きました。また、参加者には西ヶ原キャンパス経験者の先輩達や、西ヶ原から府中キャンパスへの移転の過渡期を経験した方々及び現在の充実した府中キャンパスを利用され勉学に励まれている在校生(台湾留学者)が世代を超えて一同に会し、夫々の参加者の記憶に残る外大キャンパスの想い出話で場が盛り上がりました。

執筆者が在学していた頃は、台湾大学・政治大学への交換留学が開始されて間もない時期でありましたが、交流開始初期から望月教授は、小笠原欣幸教授と共に台湾との交流の懸け橋となって下さっており、参加者も自身とお二人との繋がりや、どのような形でお世話になったか(今もお世話になっているか)という点についてそれぞれの感謝を述べておりました。交流が始まった当初、それほど多くなかった留学生受入れ先も今では淡江大学、師範大学、開南大学等複数に増えている点、またコロナ下での思うように中国へ留学できていなかった中国語専攻の学生達が多く台湾に留学している点等、最近の留学事情を学部生からお聞きすることができました。日本語専攻の卒業生の皆様からも、現在の日台の学術・経済面でのつながりや、半導体を中心とする台湾グローバル企業の日本進出に合わせたマルチリンガル人材の必要性等、豊富なインサイトを含むご知見を拝聴することができました。

終始和やかな雰囲気の下、話題が尽きることはありませんでしたが、最後に記念写真を撮影し、今回の懇親会を終えることとなりました。

(執筆)五十嵐 祐介 中国語2004年卒
台湾支部長 楊麗珮 日本語学科 1982年卒

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橋の名前

東京外大の校舎から北に進むと玉川上水にぶつかる。それを東に行くと大橋という小さな橋があり、その200メートル東に新武蔵境通りがあり、車用の大きな橋と歩行者用の小さな橋がある(平成24年に開通)。平成23年にこの2つの橋の名前の公募があった時に、「いちょう橋」と「ぎんなん橋」という名前で応募した(小生は既に他の名前で応募していたので、カミさんの名前で応募)。この地点にはいぜん10本ばかりのいちょうの大木が並んでおり秋には散るイチョウの葉が美しかった。
5本のイチョウは今でも橋の東側に立っていて、倒されたのは橋の南側に植え替えられている。

投稿者:米田 利民 英語 1957年卒業

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東京・大阪合同新年会(ヤンゴン支部)

昨年12月の合同忘年会に続き、今回も合同でお声掛けしました。昨年末の忘年会は、昨今のミャンマー情勢もあり、帰国・異動者多く、東外大ヤンゴン支部は、私、千葉(1983年Po卒)と水口知香さん(1997年ビルマ語卒)の2名のみでしたが、合同で何とかテーブル席が埋る4名で和気あいあいイタリアンを食しました。
今回は、年末、ご都合つかなかった方々なども加え、7名(東京4名)での開催となり、誠に嬉しい限りです。
ヤンゴンでも名だたるMai Thaiというタイレストランで、東京、大阪とも昔と今、ビルマ語科の方々の動向、外大OBらしくビルマ言語の話なども少しだけしながら、あっと言う間の楽しい一時でした。
24時以降の外出禁止令に合わせ、21時30分には、皆さん名残惜しくも早々に帰宅しました。
ヤンゴン支部は、現下の状況下少人数ですが、若者・年配者、東京・大阪も区別なく、いつも和気あいあい楽しんでおります。

投稿者: ヤンゴン支部 千葉 一清  ポルトガル語 1983年卒業

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フランクフルト支部活動再開

2月11日(土)にフランクフルト市内の中華レストランで、外語会を開催しました。家族連れの方や、現在マールブルクとギーセンに留学中の学生さんたち3名もいたので、参加者の年齢層は10歳から70代後半と幅広いものとなりました。(会員の平均年齢がぐっと下がりました。)

次回は8-9月ごろに、マールブルクの町の散策を計画しております。

投稿者:フランクフルト支部 帆刈奈穂子 ドイツ語 1982年卒業

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東京外語会 台湾支部便り 【懇親昼食会を開催しました】

台湾支部は2022年12月18日(土)に台北市内の兄弟大飯店で懇親昼食会を開催しました。今回は会場の入口に受付を設け、名刺交換の代わりに名札掛け、寄付金の封筒と進行表を参加者の入場時に銘々に配りました。

参加者には東京外語大から台湾に来られた日本人留学生6名(中国語2020年卒の花岡怜さん、中国語2019年入学の海老原大誠さん、中国語2020年入学の村田夏紀さんと巻山梢さん)が加わり、合計21名が一堂に会しました。

まず、副支部長の司会進行に始まり、支部長の挨拶で開会、李明斌(J1981)さんによりグラスを掲げて乾杯を交わしました。そして、既に出された美味しい台湾料理に皆さんが舌鼓を打ちながら、支部長による「東京外語会について」説明と「台湾支部の年間活動」をお聞きいただきました。

それから、参加者それぞれが自己紹介をし、近況報告へと進み、会場はいつものように和気あいあいとした空気に包まれ、尽きない話題と歓談にあちらこちらで笑顔の花が咲いていました。

そして、クリスマスと年末ということで、プレゼント交換とギフト抽選も行いまして、若い留学生たちで会場は更に盛り上がりました。

楽しい時間があっという間に経ちました。最後に今出淳一さん(Indonesia-1977)による1本締めで解散となりました。しかし思いがけず、参加されなかった楊全斌さん(C1981)から皆さんに漏れなくプレゼントがありました。なんと故宮博物院の文物書籍(A4サイズの日本語版)です。皆さんは大喜びでした。
会が終了した後に、幹部らは集まった寄付金を集計しました。東京外語会台湾支部有志という名義で母校に100,000円を送金することができました。今後もこのようにして、台湾支部から少しでも母校に貢献できたら、と願っています。

投稿者: 楊麗珮  日本語 1982年卒業

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大阪・東京合同クリスマスパーティ(バンコク支部)

バンコク支部では、12月11日(日)の夕方、バンコク市内のホテルで、大阪外国語大学(含 大阪大学外国語学部)の同窓会と合同で、クリスマスパーティを開催しました。コロナの影響を受け、暫く活動を自粛していましたので、クリスマスパーティは3年振りの開催となりました。
当地に留学している現役の学生さん(9名)を含め、総勢44名もの方々に参加戴き、盛況な会となりました。

投稿者:笠井 尚   ビルマ語 1985年卒業

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「東京外語会有志による海外支部歴訪の旅」忘年ランチ会開催される ~幹事等6名、体力のあるうちにもう一度海外へ、の夢を語る  

「東京外語会有志による海外支部歴訪の旅」の忘年ランチ会が、2022年12月11日(日)13時から15時まで、幹事5名と外語会支部委員長・秋保さんのご参加を得て計6名で新橋の新橋亭新館(中華)で開催された。

「海外支部歴訪の旅」は、1995年の台湾から始まって、タイ、中国、インドネシア、英国、モンゴル、スペイン、ベトナム、ロシア、米国、ドイツ、エジプトなどを訪問し、最近は、2010年にフランス、2013年にトルコ、2015年にオーストラリア、2017年にミャンマーそして2019年10月のウズベキスタン訪問と17か国を訪問してきた。この間、中嶋元学長のご配慮で秋田訪問も実施された。振り返れば、これまで毎年ないし1年おき位いに実施してきた実績が積み上がっている。

訪問先の外語会各支部とは時には留学生を交えて親しく交歓会を開催し、現地支部・訪問団とも母校の仲間のありがたさ・絆の強さを再認識することができてきた。

この旅は、東京外語会の海外支部と外語会本部及び母校をつなぎ、会員間の交流・親睦を図るとともに、訪問都市の文化・歴史にも触れ、相互の理解を深めることを目的として実施されてきた。この旅は、民間のツアー旅行と異なり、気心の知れた同窓の仲間だけの和気藹々とした大変楽しい旅で、実施いらい大方の好評を博して来た。

それが、このコロナ騒ぎで3年も頓挫してしまったのだ。我々も歳を取る、体力の減退は云うに及ばず、このまま再び海外の地を踏まずに終わるのかの危機感に襲われた。

この2022年の年末になり、コロナも微増の感はあるが7波に比べれば大分勢力も衰え、海外渡航等も緩和の光が差し込んできたようなので、我々の体力のある内に次なる予定を考えようと幹事の企画で忘年会を兼ねて集まったものである。

幹事代表の石原さんは、奥様の介添えで千葉から参加され、海外支部との交流にかける熱意は衰えを見せず、一同頭が下がる思いであった。

6人でかんかん諤々意見を交わしたが、

①来年1年はまだ、コロナの見通しがたたない。
②航空運賃が燃油サーチャージの高騰(欧米路線で14~15万円)により高額になっている。
③ロシアのウクライナ侵攻により海外旅行上の航空事情が良くない。
④しかし、仲間の絆を保つためにとりあえず国内旅行を検討したらどうか。同窓生に何か所縁(ゆかり)のある都市を選び、高齢化の進むなか無理ない旅程を考えたらどうか。その一つとして名古屋を中心にして、亀山元学長にお出ましいただくなどのほか、伊勢志摩・熊野巡りなどはどうか。

など、意見が出たが、なお、コロナ事情等をみながら検討していくこととなった。

もう、いい加減しびれが切れてきた、とにかくどこかへ出かけようという気持ちを皆が持っていることだけは確認できたひと時だった。

外語会支部委員会の秋保委員長のご参加も得て、有意義な年の瀬を過ごせたことに感謝申し上げたい。外語会の皆様とくに若い世代からの本会幹事へのご参加を歓迎いたします。

[出席者]
写真左から(敬称略)
(前列)相馬寿美乃(F1964)、石原隆良(D1956)、富山絢子(F1964)
(後列)秋保 哲(C1981)、新田和夫(M1962)、林義之(F1966)


ウズベキスタンにて


ミャンマー・ヤンゴンにて

投稿日時:2022年12月14日(水)   投稿者: 林義之 フランス語1966年卒業
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東京外語会 台湾支部便り【日本人留学生が台湾支部の支援で現地高校と交流活動を行いました】

コロナのパンデミックはだいぶ収束に近づき、各国が水際対策を緩和しているため、今年2022年は東京外語大から台湾へ交換留学を希望する在学生が増えました。東京外語会プラザ・事務局の紹介で、5月に中国語2020年入学の村田夏紀さん、6月に中国語2019年入学の海老原大誠さん、8月に中国語2020年卒の花岡怜さんと同2020年入学の巻山梢さんから、それぞれ連絡をいただきました。

4人は7月以降次々と台湾入りしました。そこで私は現地支部長として、彼らが滞在中に安心して勉強することができるように、LINEグループを作成しました。今やお互いに何時でも簡単に連絡し合うことができます。

また貴重な留学の機会を得た4人のために、台湾の高校生と交流してもらうことにしました。そして12月2日に、私が長年教えている台北市立木柵工業高校の日本語サークルの学生達との交流が実現しました。(4人のうち1人は体調が悪く不参加) 参加した3人の留学生からは、台湾の方々と交流する機会が中々持てなかったという悩みが解消された、日本語をあまり話せない高校生との交流で中国語の良い練習になったこと、日本やその文化について現地高校生が強い関心を寄せていることに気が付いた、伝統菓子の試食や意見交換を通じて台湾文化の理解につながった、参加した現地高校生の大半が日本のアニメ等サブカルチャーに興味があり、文化輸出のパワーを実感できた等の感想が寄せられました。

台湾支部長 楊麗珮 日本語学科 1982年卒
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著作Invisible Chinaに触発されて

この極月は、春待月、来年に向け何を夢見ようか

世界の経済力規模は、建国以来世界一になりたがる米国という実験国家を除けば
アジア3大国が順繰りにその存在を現出している。

1970-80年代の日本国の世界経済第二の地位まで上ったが、その後発展目覚ましい中国(共産党政府)が2010年にとって代わり、米国の背中すぐそこまで追いつめている。
インドは、期待されているが、欧州の大国フランス、英国を抜きドイツの次の世界5位まで射程に入ったがちょっと足踏み状態にある。中国に代わって世界大国を目指せるかはまだ見えない。
インドは、世界一の民主主義国家・人口大国であるがゆえに時間がかかるのは仕方ないこと、インド民族のいる亜大陸を眺めれば、トップの位置に固執することに意味を見出していないのがインド流と見える。

インドの難しさには、「カースト制度のくびき」を考えざるをえまい。
インド大陸へのアーリア部族の侵入から始まったカラーによる差別、大航海時代の欧州白人キリスト教民族による支配の手段となったカースト制度のくびきから抜け出せる日は来るのだろうか。

投稿者: 佐々木 洋  英米語 1973年卒業

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ウクライナを支援する学生団体の紹介とご支援のお願い

東京外国語大学大学院 修士1年の片貝里桜(かたがい・りお)と申します。

ウクライナ人道支援を行なう学生団体「Student Charity for Ukraine」についてご紹介させてください。

Student Charity for Ukraineは、今年10月に日本財団ボランティアセンター主催のプログラムでポーランド、ウィーンにてウクライナ難民支援のボランティアをした学生が中心となり、帰国後もウクライナのために何かできないか、という思いから、結成されました。日本人学生だけでなく、ウクライナ人留学生とも協力しながら活動しています。
・公式ホームページ:https://studentcharityforukraine.wordpress.com/

現在、弊団体では、「ウクライナに防寒着を送ろう」という活動をしております。
最低気温-20℃にも迫る厳冬が迫る中、ウクライナ国内には約650万人もの国内避難民の方がいらっしゃいます。彼らの中には、家から逃げる際に持ってこられなかった、職を失って服を買うお金がない、といった理由で寒さをしのぐための十分な防寒着を持っていない方も多くいます。それに加え、社会インフラを狙った攻撃により、ウクライナ国内の約40%の発電施設が被害を受けており、暖を取るのに不可欠な電力が不足している状況です。
本活動は、このような厳しい寒さに震えるウクライナ国内避難民の方々を少しでも助けられるよう、現地提携団体(Uaid Direct)の協力のもと、日本から防寒着を送る取り組みです。現地で古着の防寒着を購入するよりも安いコストで輸送できるため、金銭的な支援ではなく防寒着を直接届けることにしています。

全国各地の大学で防寒着と輸送費を集め、すでに565着の防寒着を送ることができました。現在も、寒さが最も厳しくなる2023年1月前半までに1500着を送るために活動を続けています。
ただ、学生の協力で防寒着は着々と集まっていますが、それを送る資金(残り60万円ほど)に不安が残るため、現在は募金活動に力を入れております。そこで、東京外語会の皆様、またお知り合いの方々の力をお借りできましたら幸いです。ご寄付の振込先は以下になります。

振込先: 三菱UFJ銀行 成城支店 (132)
預金種目:普通
口座番号:0588204
口座名義:スチユーデントチヤリテイーフオーウクライナ ミヤケ ダイキ

また、ご寄付いただいた方にはのちほどお礼メールと併せて収支報告書をお送りしますので、次のGoogleフォームにご記入をお願いできればと思います。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8xsqlbvFDHXLQE1B5_67pTniyNmZKAdGYfwtRhxqWhRd_wQ/viewform

大変不躾ななお願いで恐縮ですが、ウクライナの方々が厳しい冬を乗り切れるよう、どうぞ本活動へのご支援・拡散にご協力いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

Student Charity for Ukraine
投稿者:片貝里桜 東京外国語大学大学院修士1年
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11月26日(土)、イタリア料理店ピエトロで、福岡支部総会及び懇親会を開催しました。

11月26日(土)、イタリア料理店ピエトロで、福岡支部総会及び懇親会を開催しました。(ちなみに、同店(社)は福岡支部会員で、1987 D科卒・高橋泰行先輩が社長を務めておられます)。

3年ぶりの開催でしたが、初参加や当日偶然来福しておられた他県会員を含む20名にお集まり頂きました。
会中、支部委員長ご相談の上、母校より頂いた「大学歌」を披露した際は、始めて耳にする方が殆どだったにも関わらず、懐かしい雰囲気に包まれました。
外語卒というだけで世代を越えて共感し合うことができることを再認識した秋の一夜でした(記)。

投稿者:安部有樹 福岡支部長  中国語 2002年卒業

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国内スリランカ料理店ガイドを出版します

お世話になっております。私が勤める出版社でこの度、日本国内のスリランカ料理店やセイロンティーを扱うお店を紹介する書籍を出版することになりました。

昨今の日本ではカレーが人気。各種メディアにも取り上げられ、ちょっとしたブームになっています。そういった機運にも後押しされ、ここ数年でスリランカ料理店も全国各地に出店し、今やお店がない県を数えた方が早い、という状況になってきました。
スリランカ料理の面白さは、家庭やお店によって味が全く違うことにあります。どのお店もとってもユニークで2つと同じ味はありません。本書では料理はもちろん、オーナーさんやスタッフさんのお人柄も含めて、スリランカ書籍の出版社として胸を張って「オススメできる」お店を紹介しております。カレー店ガイド書籍や雑誌は増えてきましたが、スリランカだけの一冊は日本初になると思います。

スリランカにおける宗教と食文化の関わりやセイロンティーの魅力について、スリランカ料理に使うスパイス図鑑など、ガイドだけではなく、スリランカとその食文化の解説ページも充実させました。各地のお店の皆さんにご協力いただいたコラムやインタビューなどもあります。掲載店舗の中には通販やお取り寄せOKのお店も多くありますので、近くにお店がないという方もお楽しみいただけると思います。

『カレーと紅茶はスリランカ』
発行日:2022/11/25
定価:¥1,800-(税抜)
出版:アールイー

『カレーと紅茶はスリランカ』。些か挑戦的なタイトルになっております。
人気はありつつもまだ「知る人ぞ知る」感のあるスリランカカレー。そして最近の若い方はセイロンティーの「セイロン=スリランカ」であることを知らない人も多いようです(これを知った時は結構ショックでした)。
様々な反応があることは承知の上で、スリランカの大事な2つの食文化を国名と共にたくさんの人に覚えていただきたいと願い、このタイトルとなりました。

投稿者: 新井 トモカ ロシア語  2008年卒業

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(会員よりご感想をいただきました。)

同窓懇親会開催

1977年入学、1981年卒業者でロシア科同窓懇親会を新宿区神楽坂のスコッチパブを営業時間前に貸切り開催しました。
2017年に一度開催しましたが、その後COVID-19感染が起き、なかなか大勢であつまれませんでした。TUFS在籍中にダブりがあったメンバーもいるため、入・卒業年に多少の前後があります。
三十数名に連絡を入れました。北海道から参加予定だったメンバーが、直前にCOVID-19に罹患し欠席になるなど15名が参加しました。
卒業後40年以上経過しましたが、Eメールで手軽にやり取りができる時代になったことがありがたいです。
数十年振りに再会したメンバーもいましたが、西ヶ原(旧キャンパス)時代に戻ったように話が弾みました。勤務を続けている者、永年勤続していた勤務先を退職した者、小生のように少し時間ができた者と様々ですが、締めに外語会サイトへのアップを前提に店前で写真を撮り、今回は勤務等の都合で来られなかったメンバーを含め、再会を約して解散しました。
COVID-19には気を付けつつ、今年は久しぶりに外語祭をのぞいてみようかと思っております。

投稿者: 高村 忠良  ロシア語 1981年卒業

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「支部だより」9月3日にワシントン支部会合、Zoomで

ワシントン支部は米東部時間9月3日土曜日午後5時(日本時間4日日曜日午前6時)から会合を開き、オンラインを使ったビデオチャットサービス「Zoom(ズーム)」で全世界からアクセスできるようにする。

智片(井澤)久美子さん(中国語1982年卒)の支部長就任後で初めての会合となり、智片さんがドビュッシーの「小さな羊飼い」などのピアノを演奏。仲間の土倉えり子さんの歌声とともに、日本の「村祭り」「小さい秋」といった歌曲も披露する。

東京外国語大学または大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)の出身者か教職員ならば全世界から参加可能。ご参加を希望の方や、お問い合わせのある方は、8月22日月曜日までに智片支部長のメールアドレス(kumikoic@outlook.com)までご連絡ください。ご参加を申し込まれた方々に、智片支部長から視聴リンク先を後日お伝えします。

 

 

写真:航空機上から見た米首都ワシントンの夜景(大塚圭一郎撮影)

 

 

 

投稿者:大塚圭一郎 フランス語1997年卒業(東京外語会広報委員<元理事>、
ワシントン支部所属、共同通信社ワシントン支局次長

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「オペラ・トーク」―フランス・オペラ 『ぺレアスとメリザンド』―

この度、フランス人ドビュッシーの唯一のオペラ 『ぺレアスとメリザンド』 が7月に新国立劇場オペラ・パレスで上演され、それに先立ち、「オペラ・トーク」のライブ配信が行われました。(2022年6月25日)

新国立劇場オペラ芸術監督大野和士氏が自ら指揮を務めた、日本でのフランス語による貴重なオペラ上演は、オペラ・ファンにとっては大変意義のある、興味深いイベントになりました。因みにオペラとは、イタリア語で「作品」の意味とのことです。

このオペラ・トークは大野和士氏が司会進行を務め、本学出身の村山則子氏(F1968/昭43) と川竹英克氏(F1977/昭52) ご夫妻(奥様はフランス人のジョジアーヌ・ピノン氏)が招待・参加されています。

トークの進展に応じて、アンチ・ワグネリアンになったドビュッシーが、フランス語によるフランス音楽的なオペラを目指し、当時のフランス象徴主義演劇を代表するメーテルランクの戯曲をいかにオペラ化したか、その歴史的文化的背景を説明。続いて歌手の方たちが各場をピアノ伴奏で演奏し、オペラの中に表される水、洞窟、薔薇、長い髪などの象徴について各氏が解釈、意見を適宜加えて行くものです。イタリアやドイツのオペラとの対比や音楽性についての話も聞けて、全くの素人・門外漢の私にとっても大変興味深く、オペラ理解の参考になりました。

このオペラ・トークは新国立劇場の「You Tube」アーカイブ配信で見ることが出来ます。

URLはhttps://youtu.be/i06pWrV1WfIです。

三氏のプロフィルを簡記し、村山氏の関連著作も一部画像で紹介します。

〇大野和士氏 新国立劇場オペラ芸術監督、指揮者
東京藝術大学音楽学部卒。1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝。バーデン州立歌劇場音楽総監督、ベルギー王立歌劇場音楽監督、リヨン歌劇場首席指揮者などを歴任。
現在、東京都交響楽団音楽監督、バルセロナ交響楽団音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者も務める。
2017年フランス芸術文化勲章「オフィシエ」、2010年文化功労者など受賞多数。
2022年9月、ブリュッセル・フィルハーモニック音楽監督に就任予定。

〇村山則子氏   音楽評論、また村山りおんとして詩人・作家
東京外国語大学フランス語科1968年卒、東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了。
『石の花冠』で第5回小島信夫文学賞受賞。研究書、詩、小説の著書多数。 絵画の個展も開催。
東京外語会「会報便り」ご参照。
*『雲井の余所』村山りおん著 2021.2.2
*『ラモー 芸術家にして哲学者』 講演会 2018.8.20

〇川竹英克氏   フランス文学者 明治大学名誉教授
東京外国語大学フランス語科1977年卒、同大学院修士課程修了。
パリ第三大学修士課程修了。専門は20世紀フランス文学。
NHKラジオ第二放送帯番組「まいにちフランス語」で、メーテルランク原作ドビュッシーのオペラ 『ペレアスとメリザンド』 の台本を半年間かけて丸ごとテキストとして使用。
仏友会会報誌LA NOUVELLE No.28 に掲載記事「フランス人は合理的か」
(2022年4月1日号)

投稿者:金澤脩介  フランス語1968年卒業

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外語大と英語への思い-回想2022年

この度、外語会「会員便り」に寄稿ができる機会がありましたので、80歳に近づく高齢ながら、今なお現役で頑張っている私の今日までを紹介できる機会と思い、挑戦することにしました。
私は外語大を出た昭和42年(1967年)から、55年が経ちました。その間、私が好きな英語を通して、世界のほんの一隅で仕事や旅ができたことに対して、良かったと思っております。
今も私は、外国人旅行者を受け入れるインバウウンド事業を行っており、世界とつながっていることを楽しんでおります。
幸いにも、今日まで健康に恵まれ、体を動かしながら世界から来る外国人旅行者に会えることに生きがいを感じており、また元気ももらっている次第です。

初めに、米国等海外では年々の同窓会には、世界から卒業生が集まり一日を楽しみ、中には自分の財産を大学に寄付する習慣があることを聞いており、それに比べて、自分は社会に出てから外語大にどんな恩返しをしたかを思うと恥かしい限りです。残された人生で元気な限り、最後まで恩返しを続けてゆきたいと感じております。

私はこれまで英語との出会いは私が12歳の中学時代からで、学校での英語と夜には米軍向け英語ニュースFENを聞き始めた時から始まりました。今日まで、65年間もの間、日々の生活で英語が使えるのを楽しんできております。
日々動いているせいか私は、いままで病床に付したことがなく、この年齢になっても社会の中で揉まれながら元気でいることにありがたさを感じる日々です。
外語大を出て社会人になり、英語のお陰で米国に留学と仕事で合計12年住むことができ、その後ロンドンで仕事に就くことができました。この14年余の間に、毎シーズンに欧米大陸を車で家族旅行ができたことは、かけがえのない思い出となりました。ただ、振り返ればよい思い出ばかりではなく、悪い思い出も味わう事があり、苦楽に満ちた年月であったと懐かしく思い出しております。
その後自分の仕事を持ち、今日まで15年ほどインバウンド事業を、続けてきています。
しかしながらこの2年間はインバウンド業の死滅の時期であり、それがようやく終わりに近づき、まもなくコロナ禍の2年余りの地獄から、いよいよ復活に向け立ち上がる時期へと動き出している様子が目前にきております。すると、また忙しい毎日が戻り、世界から30名、50名、真夏には100名もの旅行者が世界の6大陸から、我が宿に来るのが見える今日この頃です。
私は、世界から来訪してくれる旅行者とはよく話し、多人数の時はカレーライスパーテイを行ったりして、2時間ほどの司会で皆を楽しませるすべを持っております。これは、外国人がお相手で、英語でできるからで、日本語では到底できません。外語大のお陰と言えるでしょう!
パーテイーのクライマックスは、私の生死の分かれ目となった2度の“奇跡的”な体験を話します。すると皆が聞き入ってくれるので、話し甲斐があります。
その奇跡の一つは、東京大空襲での私と言うより家族の体験です。もう一つは世界貿易
センタービルの空爆と2つのタワー崩壊にかかわる大事件からの奇跡です。
これ等の2つの奇跡的な出来事から逃れた私が、今日まで元気にいられるのは、まさに
奇跡的幸運のひと言に尽きると思います。
私の両親は、盆踊りで有名な郡上八幡【ぐじょうはちまん】の生まれでしたが当時日本全体、とりわけ田舎では食べてゆけない状態でしたので、太平洋戦争開戦の数年前に浅草に単身で移り商売を始めました。そして、終戦の年の3月の東京大空襲の4カ月前まで浅草で廉売【今で言うスーパー】事業を順調に行っていました。
所が、昭和44年、私が満一歳の誕生日の11月のある日に米軍が予行練習として数機で浅草上空での空爆を行いパラパラと焼夷(ショウイ)弾を落としたのです。その爆弾に、不幸にも我が家が当たり全焼してしまいました。
父親はこの初めての空爆の更に6か月前に米軍機が落とした空爆の警告用ビラが空から降ってくるのを拾いあげ、隠して持ち帰り家で読んだら空爆の予告でした。それを見て、父親は子供の時に故郷の郡上八幡(岐阜県高山の隣町)での大火により町全体が全焼したことのおそらしさがよみがえってきました。
この過去の恐怖から、浅草は焼けるとのとっさの恐れがよみがえり、すぐ疎開を決意して、郊外の松戸に土地と古い家を買い、6か月後にやっとでき上がりました。そして明日は私の満一歳になる日で松戸へ引っ越すため荷物等すべてを梱包してあったところ、その前夜の夜に、 浅草地区全体が真っ赤になって焼けている様を父親が松戸で見ました。不運にも、私の家が数機の予行空爆に当たり焼夷弾により全焼したのです。母はこの時、“なぜ我が家だけが焼けなければならないのか!”と泣き叫び長く病床に付したとのことです。
この時、父はやっと古民家の建て替えが終わった状態で松戸におり、浅草での消火ができなかったため、完全にまる焼けとなってしまい、私たち子ども6人は着の身着のままとなり松戸に向かいました。
11月21日にこの家がまる焼けになったその翌日が、私の満一歳の誕生日でした。
尚、奇跡はこの後です。翌年終戦の年3月に入り、浅草は300機もの大空襲により、町は全滅し、隅田川に飛び込んだ人も全員“1晩で10万人以上”がなくなりました。その時の火の勢いは、今のウクライナよりひどかったと思います。
私と家族は、松戸に移り住んでいたためお陰で、奇跡的に生き残りました。
あと4カ月遅れていたら、私はこの世には、いなかったと過去を思い出します。

実はもう一つの奇跡的な出来事がありました。私はニューヨークの世界貿易センタービル108階の最上階のオフィスで、インベストメントバンキングの業務を数年間しておりました。
この世界一高いタワーは、イスラム人パイロットに乗っ取られた民間飛行機が88階に突入し燃え上がり、遂に崩壊しました。これが9.11事件の日です。88階以上にいた多くの方が犠牲となられた痛ましい事件です。私は、この事件の7年前に事業の為に日本に帰国しました。この7年の差は私にとり、運命的なものとなりました。
この2つの奇跡的な出来事は、私が忘れようのない今日までの人生最大の危機です。
結びとして、私は、アメリカで10数年間住んでおりましたが、1年ほどトランプタワーで自分の通信事業を始める機会がありました。ある日不動産王と言われていたトランプさんのあたらしいタワー新築の祝賀会に出る機会があり、その時トランプ氏がシャンペーングラスを持って、私のワイフと乾杯しようとする際、着物姿のワイフに“ Oh!Pretty !” と言われたことを【ワイフは】今も忘れられません。
またイギリスロンドンでは、OXFORD大学に留学中の皇太子さまに逢える機会があり、これもWifeが着物姿で出かけたところ、ワイフだけが握手することができました。
皇太子さまは当時独身の身であり、出来るだけ多くの女性とは笑顔で握手をしていました。
でも緊張のせいか、Wifeがどんな言葉を頂いたかは覚えておりません。
これらの2つの出会いの思い出は、(トランプ氏のその後の評判は別として)、今もわすれることなく、2つの奇跡と共に、あの世まで持って行きます。

次回にお会いする日は、5年後、10年後か、現役が続いているか分かりませんが、自分の人生の終わりが何歳になるか、あと何年が残された日々なのかを予想しながら、最後まで元気で働き続け、本当の最後の際にはもう一度、さよならを言いに参ります。
今世界から、“日本は、世界の中で、最も良い国、石版行きたい国との評価や実績があります。これ等の”言葉が身近に聞こえるのは、日本人として本当にうれしく誇りに思います。
外語大生は、世界で羽ばたき、世界で活躍する機会に恵まれており、大いに期待しております。
なお、外語大生の国際的および国内での活動・活躍などのニュースは芸能面も含めて、とりわけ聞き入っており、今後も期待をしながら、日々を元気でいきて行きます。
また、私ができることは、お手伝いいたします。
いま、ウクライナ人へのお部屋の無料オファーや、わづかな献金などもしています。
外語大関係の外国人を含む方々への必要なHelpができますので、声をかけてください。

川上俊夫 東京ゲストハウス2020 【荒川区】 経営者 E1967
Tel: 090-8175-9457  Email: usfp@nifty.com

投稿者: 川上 俊夫 英米語 1967年卒業

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外大9条の会 3年ぶりに年次総会

6月4日午後、外大9条の会は3年ぶりの年次総会・記念講演を外大のプロメテウス・ホールで開催しました。当初、会場を大教室で申請することにしておりましたが、大学側の都合で上記ホールになった次第です。

講演は上智大学の中野晃一教授にお願いしました。中野教授による記念講演は2020年に行われる予定でしたが、この年の春から急速に拡大したコロナ感染により年次総会そのものの中止を余儀なくされました。そんなことで昨年あらためて同教授の記念講演を予定しましたが、この時はデルタ株の蔓延、そして感染を避けたいという中野教授からの申し出もあり、一昨年同様、年次総会ともども中止しました。今年はぎりぎりのタイミングで年次総会開催を決めましたが、記念講演の講師をどうするかで事務局内で論議した結果、過去2回同様中野教授にお願いすることにし、同教授もこれを快諾していただいたので、“3度目の正直”で同教授による講演が実現した次第です。

コロナ禍ということもあり、参加者数は決して多くはありませんでしたが、みな危機感を持って同教授の講演に傾聴しておりました。会員の一人はお嬢さんと親子連れで参加していました。今までですと、講演終了後は簡単な懇親会を持つのですが、コロナの感染状況を受けて今回の年次総会はこれで終了。やや寂しい幕切れとなりましたが、来年こそは懇親会も盛大に行えることを期待したいと思います。

投稿者:鈴木 俊明 スペイン語 1972年卒業

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ワシントン支部長に智片さん、リサイタル会合を開催へ

ワシントン支部の新支部長に智片(井澤)久美子さん(中国語1982年卒)が支部メンバーの賛成多数で選ばれ、就任した。智片さんはピアノの名手で、今年8月下旬に開催予定の支部会合でも腕前を発揮してくださる見通しだ。支部長就任のお祝いと事前視察を兼ねて、智片さんが仲間の土倉えり子さんと定期的に開催しているコンサートにうかがった。
新型コロナウイルス流行後、智片さんと土倉さんはオンラインを使ったビデオチャットサービス「Zoom(ズーム)」でのコンサートを開催。私がお邪魔した5月22日は米国首都ワシントン近郊の智片さん宅でZoomを併用したハイブリッド方式で開催され、会場で私と妻を含めた計4人、オンラインで17人の計21人が参加した。この日は11回目のZoomコンサートとなり、新型コロナ禍でも積極的な音楽活動で視聴者を元気づけてきた智片さんと土倉さんの温かいお人柄と前向きな姿勢が伝わってくる。
幕開けは、智片さんのピアノソロでバッハ平均律とショパンのエチュード13番、バラード第3番を披露。その後、土倉さんの美しいソプラノに伴奏、フランスの俳優エマニュエル・ベアールさんの父親で歌手の故ギー・ベアール氏のシャンソン「ロー・ビーブ(L’eau Vive、河は呼んでいる)」、「林檎(りんご)の花が降りそそぐ」などの曲を届け、聴衆の大きな拍手を浴びた。
演奏会冒頭、智片さんから「ショパンのバラードは今回のために練習するまで久しく演奏していなかった」と聞いて目を丸くした。続けて「でも指が覚えていて、ピアノの前に座って稽古したらそこそこ弾けたんですよ」と打ち明けられて再び驚かされた。
就任後初の支部会合は、智片さん宅とZoomの併用で開催し、コンサートを満喫させていただいた後、参加者同士が懇談するという構成を検討している。
智片さんからは「約20年前、家族で北京からワシントンに移ってきて、支部に加わった当初私が一番若手だった。それが今や最年長ぐらいの年次になってしまい、光陰矢のごとしと実感している。若手支部会員の手を借りながら、末永く支部運営を続けていきたい」と心強いメッセージをうかがうことができた。
ワシントン支部では東京外国語大学または大阪外国語大学の出身者か教職員で、ワシントン首都圏在住だけではなく、米国のどの地域からでも、あるいは米国外のどの国からでも支部会合にご参加くださる方を歓迎します。連絡いただいた皆様には、会合開催の約1カ月前にご案内をお送りします。
お問い合わせは智片支部長のメールアドレス、kumikoic@outlook.comまで。

写真説明(左から)

  • コンサートでピアノを演奏する智片さん(左)と、美声を披露する土倉さん=いずれも5月22日、智片さん宅で
  • コンサート後にズーム参加者にあいさつする智片さん(左)と土倉さん
  • 智片さん宅に集まったメンバー

投稿者:大塚圭一郎 フランス語1997年卒業
(東京外語会広報委員<元理事>、ワシントン支部所属、
共同通信社ワシントン支局次長)

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