ワシントン支部の新支部長に智片(井澤)久美子さん(中国語1982年卒)が支部メンバーの賛成多数で選ばれ、就任した。智片さんはピアノの名手で、今年8月下旬に開催予定の支部会合でも腕前を発揮してくださる見通しだ。支部長就任のお祝いと事前視察を兼ねて、智片さんが仲間の土倉えり子さんと定期的に開催しているコンサートにうかがった。
新型コロナウイルス流行後、智片さんと土倉さんはオンラインを使ったビデオチャットサービス「Zoom(ズーム)」でのコンサートを開催。私がお邪魔した5月22日は米国首都ワシントン近郊の智片さん宅でZoomを併用したハイブリッド方式で開催され、会場で私と妻を含めた計4人、オンラインで17人の計21人が参加した。この日は11回目のZoomコンサートとなり、新型コロナ禍でも積極的な音楽活動で視聴者を元気づけてきた智片さんと土倉さんの温かいお人柄と前向きな姿勢が伝わってくる。
幕開けは、智片さんのピアノソロでバッハ平均律とショパンのエチュード13番、バラード第3番を披露。その後、土倉さんの美しいソプラノに伴奏、フランスの俳優エマニュエル・ベアールさんの父親で歌手の故ギー・ベアール氏のシャンソン「ロー・ビーブ(L’eau Vive、河は呼んでいる)」、「林檎(りんご)の花が降りそそぐ」などの曲を届け、聴衆の大きな拍手を浴びた。
演奏会冒頭、智片さんから「ショパンのバラードは今回のために練習するまで久しく演奏していなかった」と聞いて目を丸くした。続けて「でも指が覚えていて、ピアノの前に座って稽古したらそこそこ弾けたんですよ」と打ち明けられて再び驚かされた。
就任後初の支部会合は、智片さん宅とZoomの併用で開催し、コンサートを満喫させていただいた後、参加者同士が懇談するという構成を検討している。
智片さんからは「約20年前、家族で北京からワシントンに移ってきて、支部に加わった当初私が一番若手だった。それが今や最年長ぐらいの年次になってしまい、光陰矢のごとしと実感している。若手支部会員の手を借りながら、末永く支部運営を続けていきたい」と心強いメッセージをうかがうことができた。
ワシントン支部では東京外国語大学または大阪外国語大学の出身者か教職員で、ワシントン首都圏在住だけではなく、米国のどの地域からでも、あるいは米国外のどの国からでも支部会合にご参加くださる方を歓迎します。連絡いただいた皆様には、会合開催の約1カ月前にご案内をお送りします。
お問い合わせは智片支部長のメールアドレス、kumikoic@outlook.comまで。
写真説明(左から)
- コンサートでピアノを演奏する智片さん(左)と、美声を披露する土倉さん=いずれも5月22日、智片さん宅で
- コンサート後にズーム参加者にあいさつする智片さん(左)と土倉さん
- 智片さん宅に集まったメンバー
投稿者:大塚圭一郎 フランス語1997年卒業
(東京外語会広報委員<元理事>、ワシントン支部所属、
共同通信社ワシントン支局次長)
“ワシントン支部長に智片さん、リサイタル会合を開催へ” への1件のコメント
いつもメルマガをご送信くださいましてありがとうございます。
懐かしいお名前を拝見し初めてメッセージを書くことにいたしました。私は智片久美子先生から高校時代に中国語を教わっていました。外語大を志望していた私にが外語会の会報を見せてくださったことを思い出しました。お元気そうにされていて嬉しく思います。本文中に智片先生のメールアドレスがありましたので、メールしてみたいと思います。
投稿者:古賀(浪川)麻美 インドネシア語 1997年卒業