「中国地域経済データブック」のご紹介

「アジア経済のコアを形成しつつある中国沿岸地域をデータ解析。グラフや図が満載!アジア・世界経済における中国の台頭を立体的に知る。」(科学出版社の内容紹介から)
中国の大手出版社科学出版社が中国で刊行した「中国区域経済数字地図東部沿海地区2012-2013」の翻訳書です。拙訳ながら私にとって初の中国語からの翻訳書、同社の地域経済ものとしても日本での第1号となります。

詳しい内容紹介は以下のamazonのページをご覧ください。

http://www.amazon.co.jp/中国地域経済データブック-呉-浙/dp/4907051085/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1393296547&sr=1-1&keywords=中国地域経済データブック

著者の呉/浙氏は南開大学都市地域経済研究所副教授で、中国の全国経済地理研究会常務理事、中国地域科学学会理事等を歴任。「中国経済体制改革の市場化プロセスの研究」で中国経済学会の最高賞とされる孫治方経済科学賞を受賞しています。 監修の藤江俊彦教授(千葉商科大学政策情報学部・大学院)も一般社団法人・日本経営管理学会代表理事・副会長のほか経産省、内閣府などの委員を歴任した方です。

特別価格でのあっ旋は以下のfacebookページからご相談ください。
https://www.facebook.com/taka.miki.1232

中国語昭和55年、三木孝治郎 takmik2011@gmail.com

Introducción a Derecho Japonés Actual

9788490149126[1]

この秋に日本とスペインの法律家34名の協力で出版しました日本法入門の概説書です。スペイン語でこれだけの内容を盛り込んだ本は世界で初めてです。スペイン語圏の人々は勿論、弁護士や法廷通訳などの実務家、スペイン語を研究する教師や学生の皆さんにも役立つことを期待しています。序文を寄せてくださった駐日スペイン大使Miguel Ángel Navarro閣下(写真中央)の肝煎りで近く盛大なプレゼンがセルバンテス・センターかスペイン大使館で行われる予定です。この本の内容については、下記を御覧ください。

http://www.derecho-hispanico.net/libros.html

スペイン語昭和42年、黒田 清彦

中公新書ラクレ 出版のお知らせ

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 ここ数年、海外派遣社員業を営みながら、作家業の二足の草鞋をはいています。このたび、日本で取材し、カタール、ベネズエラで書き継いだ拙著『東京ドヤ街盛衰記―日本の象徴・山谷で生きる』(筆名 風樹茂)を発刊しました。
日本の貧困政策など、海外諸国との比較なども記載しているため、外語会のみなさんにもご紹介させていただきます。

本書は10年前に知り合った山谷のある労働者の生死の真実をむしょうに追ってみたくなったことから、山谷とその故郷を踏査した結果できあがった記録です。これで中公新書ラクレシリーズは、3冊目となります。

内容は、昭和30年代のはじめに山谷に流れ着き、今世紀初めに死んでいった男の半生に託して、山谷の変貌を描いたものです。
かつて日雇い労働者の寄せ場だった集団非正規雇用者の街山谷は、今は、海外からのバックパッカ―と生活保護によって支えられています。
老齢化、人口減少を毎月落ちて来る5億円の生活保護費と外国人旅行者によってかろうじて相殺しているのです。それは日本の今と未来を暗示しているようです。

また、山谷が私に思い出させたのは、かつて2年半ほど滞在していた、世界一の銀山Cero Rico擁したボリビアのポトシです。ポトシは、ヨーロッパに価格革命を起こし、イギリスの産業革命の礎となった、「世界でもっとも多くのものをあたえながら、もっとも少ししかもたない都市」です。(『収奪された大地』E・ガレアーノ 藤原書店)

世界史に及ぼした巨大な影響からして、規模は比べ物になりませんが、山谷もその労働者が収奪されたという意味では同じです。山谷、横浜の寿町、大阪の西成などのドヤ街は黄金に輝くかつての経済発展に捧げられた供物なのです。今は、貧困の中に老人たちが静かに佇んでいます。それは日本の象徴でもあります。

そんな日本の行く末は―ポルトガルのように、「なに、日本の失われた10年などたいしたころはない、おれたちは200年以上、失われっぱなしだ」(友人)と覚悟を決めるのか、それとも、無理を重ねて、経済復興を図るのか?  私にはいずれが良いのかわかりません。

もし、拙著を手にしていただける方がいらっしゃれば、ご意見を! 次作のための縁(よすが)としたいと思います。
(S語 昭和56年 黒田健司 kazakishigeru@gmail.com

 

ベルリン在住の永井潤子さんの本

鈴木幸寿元学長が現役教授だったころの社会学・社会心理学ゼミの仲間、1年先輩、ドイツ語学科の永井潤子さん(ベルリン在住)が、新しいご本を上梓されました。『放送記者 ドイツに生きる』(未来社・2200円)。内容は、未来社の月刊広報誌『未来』に「ドイツと私」と題し、2008年から2013年にかけて毎月書いてきたエセーを編集し、1冊にまとめたものですが、自民党から民主党への政権交代、「3・11」、福島原発事故、民主党の自壊・敗北、安倍政権再登場、参院選・自公勝利、歴史認識問題重大化、改憲ムード増大といった日本の政治情勢の変化に対応する時期だけに、それらをドイツのメディアがどうみているかなどの事情を紹介しながら、永井さんが日本についての心配をわかりやすく、多面的に述べていらっしゃるので、とても読み応えがあります。たとえば、原発事故の当事者である日本がもたもたしているのに、なぜメルケルは迅速に脱原発に舵を切り替えることができたのかを、市民の側からも、政治家や政府の側からも、解明していますが、とても参考になります。また、日本では、中国・韓国・北朝鮮に対する反感や敵意が高まりつつありますが、この間の安倍政権の「歴史認識」について、ドイツのジャーナリズムが敏感に反応している状況と、それらの点に関して永井さんが披瀝する所感も、一読に値するものです。外語の先輩がこうやって活動していることが嬉しく、会員諸氏にお知らせするしだいです。

桂  拝

■桂 敬一  1959年卒業 フランス語

 

亡父著書「原爆日誌」英訳完成電子出版す。

会員の皆様、すこしおこがましいのですが、思い切ってご紹介させてください。私の父は1945年8月6日広島に原爆が投下された時、同市から海上3kmの似島にあった陸軍防疫所に軍医として勤務していました。投下直後から市内よりの被災者の救護にあたった記録を中心にその時の体験を1986年「似島原爆日誌」(218ページ)に纏め発刊しました。彼は私に英語かフランス語に訳してくれたらなあ、という希望を言い残して1989年に他界しました。その後何回か英訳をトライしましたが継続できず、退職後2009年8月父の遺作を片手に広島を訪れ、その秋から英訳に取りかかりました。その年の春、プラハでオバマ大統領が核廃絶を誓った演説も影響しました。しかしながらこの無謀ともいえる翻訳作業は時間が掛かり、私の作業が終わり自称ライターのカナダ人青年とProof Readingを共にし、それが終了したのは2013年初頭でした。
売り込みをあちこちしましたが朝日新聞国際本部の目にとまり、2013年8月初めAsahi Weekly Journalが出版者となりオンライン出版しました。
下記URLをクリックして頂ければ無料で閲覧できます。翻訳作業では日本語版に忠実にということは留意しましたが、出来るだけ平易な英語にすること、日本語の文章を英語に置き換えた後音読してみてスムーズに流れることを重視した結果関係代名詞の使用を控えました。結果的に意訳の部分も相当出て来ました。Proof Readingにあたっては英語人が読んでわかるかどうかに焦点をあてるように作業を集中しました。アルクオンライン辞書に大いに助けられた(作業速度が上がった)ことも付記したいと思います。
内容が重たいので夏向きではありませんが、もう少し涼しくなったら下記URLをクリックしてみてください。
http://ninoshima.snack.ws/

お知り合いの英語圏の方々にもご紹介願えれば幸いです。

■錫村 寛海  1969年卒業 フランス語