外大9条の会、総会記念講演は吉永みち子さんで

20190710

本年の総会は6月15日午後1時から行われましたが、既に教務課が保護者説明会のためいつもの会場である研究講義棟115大教室を押さえていたので、会場は2階の227教室になりました。涌井さん(外C1971)から昨年度の活動経過ならびに収支報告がなされ、続いて今年度の活動計画・予算案が提示され、いずれも拍手で承認されました。

小休止を挟んで午後2時からコメンテーターとして活躍されている本学インドネシア語科卒業の吉永みち子さんに「私と憲法と日本―市民として、生活者として」という演題で講演していただきました。前日の「荒天」との予報にもかかわらず、そこそこの数の人達に吉永さんの講演を聴いていただき関係者一同胸を撫でおろしましたが、参加者の中には大阪外大卒の女性もいました。

吉永さんが現憲法との出会いと感じたのが、彼女がまだ幼かった頃の「周りのおばさんたちの井戸端会議」だったそうです。そして、学校で憲法の一部を読み、「特に『前文』は涙が出るほど素晴らしいと思ったし、これは世界のどこに出しても恥ずかしくない、誇りに思えると感動したのを記憶している」と述べました。

後半では2012年に出された自民党の改憲草案に言及し、前文を読んだだけでも端から国民主権がどこかに吹っ飛び「ツッコミどころ満載だ」と述べ、さらには「第二章・第九条の2として『国防軍を保持する』としているが、こうなると三権に加えて『軍』という権力組織に正当性が与えられ戦力の発動に歯止めがかからなくなる」との危険性を訴えました。

吉永さんは、私たちにはあまり馴染みのないテレビ等のマスメディア界にも精通しておられますが、「昔は公共の福祉に反するようなことでなければ自由に発言できたが、今は自由に発言しにくい時代になっている」とし、「国を挙げてすることに反対意見など言うと、非国民だと言われたりする。戦前かとびっくりするが、この4~5年でメディアもまた忖度の傾向を強めているようだ」と指摘されました。

講演終了後はいつものように生協からのケイタリングでささやかな懇親会を開きました。本来なら吉永さんもここに同席する予定でしたが、次の予定との関係で彼女抜きでの懇親会となりました。しかし、外大卒業生以外の方も2~3人加わり、それぞれに交流の場を楽しみました。残念ながら今年は現役外大生の参加は皆無であり、彼らに「改憲」がもたらす危険性をどう知らしめるべきか、今後の大きなテーマです。

今回の参院選の結果がどうなるのか現時点では定かではありませんが、争点の一つが憲法問題です。自民党の某参議院議員の「人権、人権、人権とバカなんじゃないかと、もっと大きなものを護るために命を捨てろと命令できる憲法改正が必要だ!」との発言に如実に現れているように「9条」に象徴される「平和主義」だけでなく「基本的人権の尊重」すら危うくなろうとしているのが実情です。かかる発言が大手を振って歩くような政治状況をこのまま看過してよいのかという個々人の良識が問われていると思います。今、少しでも事態を改善しなければと思われる方は下記までご連絡下さい。ともに現状打破に向けて歩もうではありませんか。

連絡先: (Eメール)  tufs_peace9@yahoo.co.jp

投稿者: 鈴木 俊明  スペイン語 1972年卒業

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