神谷和弘のペンネームで本を4冊出版しましたので、ご案内させていただきます。
1.小説 「我に祝福を」
精神科医・詩人の著者が世に問う、現代の「罪と罰」。
神谷和弘 著 星雲社 定価 本体1,500円
2.詩集 「40人」
神谷和弘 著 星和書店 定価 本体1,800円
3.詩集 「ENIGMA」
神谷和弘 著 土曜美術社出版販売 定価 本体1,600円
4.詩集「夕日と狂気」
神谷和弘 著 土曜美術社出版販売 定価 本体1,600円
「我に祝福を」と「40人」につきましては、表紙の写真とあらすじをご紹介いたします。
小説 「我に祝福を」
主人公は、中野道夫、22歳。無職。高校2年生の頃から幻聴や独語が出現している。医学的診断は精神分裂病(現在は統合失調症と呼ばれている;ただし、専門家は読むと分かると思いますが、筆者はアスペルガー症候群を意識して書いています)。
陽子という名の妹がいたが、障害者であり、脳性麻痺と心臓にも病気があった。その子は道夫が8歳のとき、心臓の手術中に亡くなった。
父親はパイロットだが、ピアニストになりたいと真剣に思っていた時期があった。母親はどことなく冷たく、道夫は「隙間」を感じている。
道夫の独語がひどいため、大学病院を訪れ、5月の連休明け頃に、精神科に入院となる。主にその後の1年程にもなる入院生活がこの小説で描かれる。その中で、道夫の発病の背後にある事件、父親の(罪を犯したものとしての)自死、陽子による道夫の魂の救いといった、「罪と罰」がこの小説の主題である。
詩集 「40人」
大きく道を変えて、精神科医となった、筆者が出あった、忘れ難い患者(それ以外の、筆者の外語大時代の友人で自死をとげた人なども、含む)の独白を、詩の形で書いてみた。疾患としては、統合失調症、うつ病、今や国民的な問題ともなっている認知症、アルコール依存症、自閉症など。うまく書けているかは今一つ、自信がありません。
投稿者: 下中野 大人 ロシア語 1980年卒業