我がUSW会(1964年ドイツ科卒業生の同窓会組織)では、二年に一回地方に宿泊旅行をしている。今年は卒業50周年ということで、大学からも慶祝され、去る9月16日晴れがましくも群馬県は水上温泉へ繰りこんだ。
参加人数は8名。いずれも古稀をとうに越えた老人の姿かたちは覆いがたく、今更てきぱきと観光地を渡り歩くことは望むべくもない。代わりに、温泉に浸かって、うまい地元料理を満喫できる温泉旅館を選んだ。懐古談にふけるにはもってこいの環境で、学生時代の思い出話を中心に、話に花が咲いた。まだまだお互い老け込む年ではないと、皆意気軒昂だった。
翌日は「たくみの里」という工房を集めた近くの街並みを散策したが、ここは元をただせば江戸から越後に通ずる三国街道の由緒ある宿場町であった。往時をしのばせる立派な陣屋跡や家屋が残されていて、当時は佐渡の金がここを経由して江戸に運ばれ、越後の諸大名は行列をなしてここを通過したことだろう。
昼食を採った蕎麦屋、休憩したコーヒーショップの女主人たちとの会話も忘れがたい。工房より宿場町の雰囲気を楽しんだ。今年も思い出深い旅となりました。
(2014年10月16日 今年度幹事 相川健三)
投稿者 : 相川 健三 ドイツ語 1964年卒業