名誉教授青山理事、五十嵐耕大さんを囲んで懇親会を開催しました


後列左から永吉美幸(C-2001)、五十嵐耕大(C-2011)、柳原諒一(C-2014)、松野優美(言語文化学部4年:台湾大学)、坂口波央(国際社会学部4年:淡江大学)、趙順文(GL-1983)、五十嵐祐介(C-2004)、名切千絵(F-2008)、高原萌(言語文化学部4年:台湾師範大学)、蔡元明(J-1994)、李明斌(J-1981)、王孟芸(GL-1997)
前列左から林純麗(淡江大学Global Japan Office)、花岡怜(C-2020)、名誉教授青山理事、楊麗珮(J-1982)、今出淳一(In-1977)
乾杯の挨拶をされる青山理事

東京外国語大学の名誉教授青山理事と国際化拠点室室員の五十嵐耕大さん(C2011)が台湾を訪問されたことを受け、台湾支部では7月26日(水)に台北市内でお二人を歓迎する懇親会を開催しました。

いつものように日本語、インドネシア語、フランス語、中国語学科と幅広い卒業生が集まったほか、今回は母校側の手配により、現在台湾の大学で半年間の語学留学中だという現役女子大生3名も加わり、総勢17名が2つの丸テーブルを囲みました。青山理事は乾杯の挨拶で、今回の訪台の目的について「台日大学学長フォーラム」(国立曁南国際大学で7月25日に開催)への参加と、この懇親会でOB・OGと現役生との交流を促進することの2つを挙げられるなど、私たちOB・OGの経験が現役生のキャリア形成の刺激になればというような期待を示されました。

なお、今回の懇親会開催に当たっては、趙順文(GL1983)さんから事前に、自身が執筆された「大学奉職回顧録」の一節がLINEグループでシェアされていました。日中国交正常化以降、日本政府が中国に配慮し、日本と台湾の国立大学の姉妹校協定を認めてこなかったこと、この状況を打開したのが当時学長だった中嶋嶺雄氏であり、ついに1996年、東京外国語大学と台湾の国立政治大学の姉妹校協定締結が実現し、戦後初めて日台の国立大学同士による交換留学制度が確立したことなどのいきさつが書かれたものです。そして1997年、国立政治大学から交換留学生第1号が東京外国語大学へ派遣、翌1998年には東京外国語大学から交換留学生第1号が国立政治大学へ派遣――されたのが実は私でした。ちなみに当時政治大学日本語学科で教えられていた趙順文先生とは、今回が実に20数年ぶりの再会でした。

東京外国語大学は現在、台湾の6つの大学(私立・国立含む)と協定を結んでいるそうです。交換留学に限らず、私費で台湾留学をする人も多いとのことで、たった1人から始まった交換留学制度が20数年間でこれほど大きくなっていることに驚くばかりでした。

私個人の意見として青山理事にも申し上げたことですが、外語会の海外支部に現役生が参加することは大変良いことだと思います。私自身、1998年当時、交換留学生として台湾に滞在していたころ、中嶋嶺雄学長(当時)が台北にいらっしゃるということで、ある卒業生(林綺雲J-1974卒)に誘われて初めて外語会に参加しました。学生だった私のために参加費を負担してくださると仰った林先輩はもう亡くなられてしまいましたが、いまでもずっと感謝しています。それほどまでに当時学生だった私には、どの卒業生のお話もとても興味深く感じられました。

ですからこれから海外へ留学される現役生の皆さんには、1回だけでもいいから現地の外語会に参加してみてはどうかと思います。私たちも、何かあったときに若い方たちに頼ってもらえるようなOG・OBでいられたらと願っています。

執筆:永吉美幸(C2001)

投稿者:Yang Lillian 国際日本 1982年卒業

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