6月3日、元防衛官僚・柳澤協二さんによる講演会開催


政府は防衛関連予算として5年間で総計43兆円を引き当て、これが実現すると日本は世界第3位の軍事大国になると言われています。今までは「平和国家ニッポン」のブランドで諸外国から尊敬を集めていた我が国ですが、そのブランドは完全に地に落ち、もはや「普通の国」に化してしまっております。一方、78年の長きにわたって続いていた「戦後」は「新しい戦前」になりつつある昨今です。

確かに昨年2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻、中国の海洋進出、さらには北朝鮮による核爆弾およびその運搬・搭載手段であるミサイル開発と、日本を取り巻く諸情勢は決して楽観できるものではなく、それなりの対応をとる必要があります。私たちは理念として戦後日本の象徴である日本国憲法を抱きつつも、現実的にどう対応するのかが問われていると思います。

このような状況下、東京外語大・九条の会は6月3日午後2時から府中の外大・本部管理棟2階の大会議室で、外交政策について積極的な提言活動を行っている新外交イニシアチブの柳澤協二さんをお迎えして講演会を開催することにしました。柳澤さんは東京大学を卒業して、1970年に防衛庁に入庁。その後、防衛研究所長などを経て2004年から2009年にかけて内閣官房副長官補を務めるなど、長く防衛官僚として防衛政策の中枢に関わってこられました。この講演会ではいま、真に求められている外交・安全保障政策とはどういうものか縦横に語っていただき、さらに日本が選ぶべき具体的な構想を展開していただきたいと考えております。

講演会終了後は簡単な懇親会を4年ぶりで催すことも考えております。東京外語会会員各位の奮ってのご参加をお待ちします。本件についてのお問合せは涌井(C71/本会代表 TEL:03-3687-2768)または加藤(E73 TEL:090-4453-1600)までお願いします。

投稿者: 鈴木 俊明 スペイン語 1972年卒業
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