本の紹介:アジアのことば 魅力旅


<内容説明>
知れば知るほどおもしろい、言葉のレシピ集!一生を日本語だけで終える日本人。ところが中華料理、タイ料理、フランス料理とあるように、美味しそうな言葉の世界はまだまだあるものだ。

そんな世界へと案内してくれるのが本書である。ひとたび言葉の山麓に踏み込めば、言葉の山をめぐる旅は果てしなくおもしろい。本書がガイドするアジアの言葉の山並みを興味津々歩いてみれば、そこかしこに絶景が広がっている。

<目次>
第1編 アジアの言葉の魅力
(フィリピノ語の魅力;中国語の魅力;台湾語の魅力;
韓国語の魅力;タイ語の魅力 ほか)
第2編 私が考える国際人とは―世界で活躍する12人の進言
-「It’s Greek to me」であっても、何とか読み取ろうと努力を続ける(田中常雄)
-未経験の世界を受け止められる「柔軟性」と「誠意」(卜部敏直)
-自国のことを語れる素養を持った「中身のある」人間(石川和秀)
-世界の人々に敬意を払い、相互信頼の礎を築く人(藤原真一)
-言語だけにとどまらない、人間性由来の「異文化コミュニケーションスキル」(関野信篤) ほか)

<著者あとがき>
外国の言葉を学ぶということは、言葉そのものとその国の文化を同時に学ぶことであると思います。たとえば「英語」を習い始めたとしましょう。これはすなわち、日本で暮らしを続けるなかで、いながらにしてアメリカやイギリスの生活や文化の一部に触れることになり、延いては遠き異邦の人々の生活を間接的に体験することになり、とても愉快な経験であると思うのです。そこでは当然、夢や空想も相俟って、ある意味で人生を二倍楽しんでいることになるのではないでしょうか?
それが長じて、もし複数の外国語を学ぶことになると、その言葉の数だけ文化や生き方を間接的に経験することになります。外国語を学ぶということは、直截的に自身の世界視野を広げることができる、斯くも楽しいことなのです。少なくともある国の言葉を習っているときはその国の中に自分を没入させ、その国の文化や風土を追体験しているのではないでしょうか?
どうか、このような感じで本書をお読みいただき、このような共感をしてみたいと、読者の皆様の琴線に触れるところとなれば、筆者望外の喜びです。

投稿者: 中原 秀夫 ウルドゥー語 1973年卒業

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