外大9条の会、大貫康雄さん(D72)を講師にミニ講演会

           

本年2月15日、8回目となる高田馬場F・Iビルでの“ミニ講演会&ワインで交流会”が開催され、1972年に本学ドイツ語科を卒業してNHKに入局し、1999年から2004年まで足かけ6年をNHK欧州総局長としてヨーロッパ事情をつぶさに見聞してきた大貫康雄さんに「今のヨーロッパから見えてくるもの~日本と世界、その『落差』~」というテーマで講演していただきました。コロナウィルスによる新型肺炎の感染を心配して急遽参加を取りやめた会員もいましたが、25人の参加とまずまずの規模になりました。この中には大貫さんが福島放送局に勤務していた時に、読売新聞社の福島支局勤務で、当時大貫さんと交流されていたという方2名(いずれも非会員)が含まれています。

昨今、ヨーロッパ各国での右翼政党の台頭やイギリスのBrexit問題などヨーロッパの政治的な動きが注目を浴びる場面が多くなっていますが、大貫さんはドイツ在住が長かったこともあり、講演の中でもドイツの戦後の歩みについて詳しく触れていました。特に第二次世界大戦中に様々な被害を与えた近隣諸国とは相互に歴史教科書の作成過程を通して和解しようとする試みがなされてきたと強調されていました。その中で、例えばシュタインマイヤー大統領のポーランドへの真摯な謝罪などについても触れ、日本での対応と大きく異なることを暗に対比されていました。大貫さんは昨年9月、日韓関係が極めて悪化した時に、対韓輸出優遇撤廃に反対する声明「韓国は敵なのか」の呼びかけ人にもなっています。いずれにしても裏話も交えた多方面にわたるヨーロッパ事情は多くの参加者の興味を惹きました。2時間近くに及ぶ講演の後、小休止を挟んで第2部に移りましたが、第2部は希望者のみということで数名の参加者が帰られました。しかし、この場でも講演内容についての質問・意見などが活発に発せられ、大貫さんは発言者が納得のいくよう回答されておりました。

今回は、昨年の一橋(いっきょう)祭と呼ばれる一橋大学の大学祭で「いしぶみの会」という団体が収集した同大学の戦没学生の資料を展示したパネルの一部が展示されておりましたが、これは一橋大学を卒業、定年での退職後本学大学院で学ばれた関係から本会会員になった竹内さんが運んだものです。今年は戦後75周年という節目の年でもあり、本学でも同様な資料展示ができないものか検討されておりますが、参加された面々は興味深く見入っていました。

ともかくも参加者一同、地階にあるイタリアレストラン・文流からのケータリングに舌鼓をうちながらの第2部もあっと言う間に2時間が経ち、それぞれに有意義な時を過ごして帰路につきました。

なお、本年6月6日には現今の政治状況などについて活発に発言されている上智大学の中野晃一教授をお招きして記念講演をしていただくことになっていますので、お問い合わせ等ありましたら下記メールアドレスにご一報願います。

tufs_peace9@yahoo.co.jp

(追)講演していただいた元NHK欧州総局長の大貫さんは日本初のインターネットでの生放送ニュース番組、「ニューズ・オプエド」にコメンテーターとして出演されていますが、その大貫さんから誰かに「外大9条の会」について説明して欲しいとの依頼がありました。そこで2月26日、本会の涌井代表に出演してもらいました。URLは以下となりますので、お時間が許される方は是非アクセスしてみて下さい。番組自体は1時間16分、そのうち「外大9条の会」関連は33分頃からになります。

https://www.youtube.com/watch?v=hKwSaBVzkLQ

投稿者:  鈴木 俊明  スペイン語  1972年卒業

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