15年目を迎えた「関西支部同窓会」

去る6月6日(土)に「外語会関西支部」の第15回・同窓会が、大阪市北区の大阪弥生会館で行われ、来賓を含む59名が出席して年1回の会合を楽しみました。

関西支部.1

開会を待つ参会者

午後4時過ぎに始まった総会では、関西支部の三村正治・支部長の開会あいさつに引き続き、初出席の長谷川康司・外語会理事長から「本部の外語会は一昨年も昨年も赤字続きで、あと何年か経てばリザーブ金も食い尽くして、虎の子の基金に手を付けざるを得なくなる」との発言があり、参会者の間で驚きが走りました。その理由は会員数の不足で「卒業生3万4千人のうち、会費を払う会員数はわずか3割の1万人強」とか。でも、その対策として「海外を含む支部活動強化への支援。高齢会員の相続税対策としての外語会や大学への寄付金の奨励。大学や在校生と卒業生の連携を強化して卒業生の帰属意識を高める」など、いま執行部が検討・実施中の意欲的な試みを披露し、「頼りになる外語会」を目指すとの心強いコトバで挨拶を締め括りました。

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長谷川康司・外語会理事長のあいさつ

続いて壇上に立ったのが、本総会に3度目の出席の立石博高・学長。「人と知の循環を支えるネットワーク中核大学」を目指す本学の具体的な3大目標、すなわち、(1) 英語プラス、もう一つの外国語を駆使出来る、真にグローバルな人材を養成するため、4年間の在学中に1人2回以上の海外留学を実現し、また、海外からの受け入れ留学生も大幅に増やす。 (2) 日本語あるいは日本教育の拠点となるGlobal Japan Officeを主要な海外協定校の中に設置し、10年後には拠点数38を目指す。 (3) 日本の他の大学のグローバル化を支援する実に大胆で魅力あるこの構想を聞いて、多くの参会者の目が輝きました。また学長は、挨拶の最後に、2023年に建学150周年を迎えるに当たり、10年間で10億を目標に昨年から募金を開始した「150周年基金」に触れ、先ほど述べた大構想を実現するには、文部科学省の予算だけでは足りず、「本学独自の基金が必要」と強調し、参会者の理解と協力を促しました。

毎年、来賓としてお招きする「咲耶会」(旧・大阪外語大の同窓会)からは、今年はいつもの3名より多い4名に来場いただきました。少徳敬雄・会長からは、母校は大阪大学に吸収されているが、同窓会は引き続き頑張っている旨の挨拶をいただき、「母校が健在」のわが同窓会の有り難さをしみじみとかみしめました。

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来賓席の立石学長(右)と香取俊介・講師(左)

今年、講演会の講師として東京からお招きしたのは、作家・脚本家の香取俊介さん(P1967/42)。関東大震災後の「昭和エロ・グロ・ナンセンス」の世相と「刹那的空気」が支配する「閉塞した時代」である今の世相の怖いような類似点を、珍しい写真などをパワポで操りながら流麗な口調で解説され、参会者の目と耳を釘付けにしました。皆がしらけて「高揚感」なき今の時代にあっては、大学卒業生も単に「母校愛」「帰属意識」などいう雲をつかむようなもので母校と繋がりたいのではなく、何か刺激的なもの、目に見える形での実利を母校に求めるか、あるいは、人間との繋がりなどという面倒くさいことを避けて、自分の世界に閉じ込もってしまうのかもしれないな….等と、香取さんの話しを聞きながら、筆者はつい、こんなことを考えてしまいました。

関西支部.4

昭和の「モボ」「モガ」
香取俊介氏の講演「昭和のエロ・グロ・ナンセンスと今」より

懇親会は最長老の岩田邦郎さん(Po1947/22)の詩吟「国破れて山河あり….」と乾杯の音頭の1人2役で幕を開けました。青年顔負けの朗々たる声が会場一杯に響き渡り、平成卒の人にも大きな刺激を与えたことでしょう。

食事がほぼ終わり、酒もかなりまわった頃合いを見計らって、何人か参会者のショートスピーチが始まりました。今年の珍客〔?〕は、広島から駆けつけた道原 潔さん(F1980/55)と猟山主理さん(S2014/26)の二人。粋な着物姿でマイクを持った道原さんは、近々「広島支部」を立ち上げるために見学がてらに来阪したと告白し、大きな拍手を浴びました。はからずも、長谷川理事長が実践中の「支部の強化」を地でゆくこの準備活動に対して、大きなエールを送りたいと思います。また、徳島から参加された乾 哲夫さん(C1960/35)、有り難うございました。更に、ほぼ毎年、東京から参加いただく大島勇次郎さん(Po1962/37)と秋葉武志さん(C1964/39)、お疲れさまでした。

全てのプログラムが盛況裡に進行し、夜の8時にお開きとなりましたが、関西支部が抱える問題点が若干あることは否めません。長谷川理事長の指摘にもある通り、参会者の分母となる会員数の伸び悩みと、案内状を発送した半数以上の人から返信ハガキが返って来ないという悲しい現実をどう打開するか。本部と支部の緊密な連携プレーが今こそ必要と痛感する次第です。

投稿者: 橋野 博 ドイツ語 1961年卒・