4月25日(土)恒例の仏友会総会が東京・大手町サンケイプラザで開催されました。当日は雨の予報もありましたが、幸いなんとか天気がもち、総勢72名の出席者(現役学生4名を含む)で賑わいました。
はじめに藤倉会長(昭45)の挨拶があり、金澤副会長(昭43)の会務報告の後、会計・監査報告の承認を得て、総会の部は無事終了しました。その後引き続き、川口先生(昭56)から母校の近況報告をいただきました。
そして、いよいよ当日のメインイベント、元日銀副総裁の藤原作弥氏(昭37)によるご講演に移りました。演題は、「李香蘭の思い出」。氏は、昨年9月に亡くなった李香蘭こと山口淑子さん(享年94歳)と同様、満州からの引揚者でしたが、終戦直後の満州におけるリアルなご苦労話や、逃げ遅れた現地の日本人難民が辿った悲惨な運命の秘話に、平成以降の若い卒業生も熱心に聞き入っていました。そのほか、時事通信社経済部の新人時代やワシントン特派員時代のエピソードなども盛り沢山。最後に、今年1月開催の「李香蘭を偲ぶ会」で氏の読まれた弔辞が披露され、講演の部が終了しました。
懇親会に移る前の休憩時間を利用して、出席者一同を<昭43以前卒>と<昭44以降卒>の2グループに分け、記念写真を撮りました。なお、講師と現役学生と会長には、両方の写真に登場してもらっています。
続く懇親会では、ロワール産白ワインと南仏産赤ワインのグラスを手に、参加者たちは昔話に思いを馳せつつ、お互いの近況を語らいながら、仏友会伝統の和やかな雰囲気を楽しんでいました。現役学生4名は、昨年秋の外語祭のフランス語劇『とりかえばや』出演者代表の皆さん。これは、日本の古典ものの『とりかえばや』からストーリーを取り、17世紀フランスの貴族社会の恋物語を描いたコミック風のオリジナル作品で、上演当日は大変な好評を博したようです。
今年の総会・懇親会は、特に若い世代の参加者も多く、「偉大な先輩方のお話をお聞きでき、とても刺激を受けました。これから新たな道を進んで行きますが、頑張ろうと改めて決意をさせて頂きました」との声や、「様々な先輩にお会いすることができ、自分がこれからどういう人生を送るか、ヒントを得ることができました」との嬉しい感想も聞かれました。また、年長組の方からも、「若い世代の出席者も見られ、この調子でいけば仏友会の将来も明るいのではないか」との元気づけられるコメントも頂戴しました。
次の集まりは、11/21(土) 本郷サテライトで開催予定の「サロン仏友会」。こちらでは、講演の後、恒例のボジョレ・ヌヴォを軽食とともに楽しむことになっています。参加者一同、「秋にまた会おうね」を合言葉に、お開きとなりました。お手伝いくださった方々、ありがとうございました。
投稿者: 中村 日出男 フランス語 1974年卒業