第８回年次総会ならびに記念講演は本年も外大の府中キャンパス（研究講義棟１０８教室）で６月２１日（土）午後１時から開催されました。総会では、０９年以降本会を代表して活動している涌井さん（Ｃ昭４６）から昨年度の活動経過ならびに収支の報告に続き本年度の活動方針・予算案が提示され、一括して拍手承認されました。参加者の一人から「『世界』を定期購読しているが、この雑誌には外大の先生が毎号のように執筆している。これらの先生方にも外大９条の会への協力を呼びかけたらどうか」との意見が出されました。

午後２時からは朝日新聞で労働問題・ジェンダー問題について健筆を奮い、現在は和光大学教授で、ＮＰＯ法人アジア女性資料センター理事としても活躍されている竹信三恵子さんをお招きしての講演会を行いました。竹信さんのお話を要約すると、「戦争は基本的人権を否定する最大の要因であり、この意味で憲法第９条を守っていくことが必要である。しかし、そのためにも基礎となるべき生存権をキチンと守らなければならないが、なかんずく勤労の権利と義務とを規定した憲法第２７条にもっと注目すべきである」ということになりましょうか。竹信さんの講演は会場となった１０８教室が満席に近くなるほどの盛況でした。

午後５時から場所を変えて生協の食堂で懇親会が行なわれましたが、竹信さんには懇親会にも参加していただきました。

当記事が皆様のお目に触れます頃には、世の中がどうなっているのか全く予断を許せませんが、少なくともいま安倍政権が目指しているのは「戦後レジームからの脱却」どころか「戦前レジームへの回帰」です。きな臭い状況ですが、若い世代に平和憲法を伝えていくために何とかしたい、と思われる方は是非以下にご連絡ください。お待ちしています。

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投稿者：　英米語昭４８年卒　加藤良雄