水林章氏講演会&懇親会『フランス語とともに歩んで』



講演中の水林章氏

水林章氏を囲む仏友会員一同

元TUFS教授で上智大学名誉教授の水林章氏(F1976)が、昨年アカデミー・フランセーズのフランス語圏グランプリを受賞されたことを記念して、仏友会では、同氏の特別講演会&懇親会を3月15日(日)に四ツ谷の主婦会館プラザエフで開催しました。共催者として、日仏経済交流会パリクラブも加わり、会場は64人の参加者が集まる盛況ぶりでした。

アカデミー・フランセーズは1635年に宰相リシュリューが設立。フランス学士院を構成する5つのアカデミーのうちの最古のもので、国家語としての近代フランス語の確立・普及を目的として誕生しました。現代フランス文化における「言葉」の最高規範を作っている大本で、『アカデミー・フランス語辞典』の編纂・改訂と文学賞の授与が主な活動となっています。水林氏は、これまでフランス語で9冊のエッセーと小説を発表されていますが、今回のフランス語圏グランプリは、氏の長年にわたるフランス語文化への貢献が高く評価されたものです。

演題は『フランス語とともに歩んで』。高校2年の秋、森有正を読んで感銘を受けたことから始まって、人生の転機となったフランス人小説家及びガリマール出版のエディターとの出会い、そこから生まれた”Une langue venue d’ailleurs(他処から来た言語)”の成功から、最新作”La forêt de flammes et d’ombres(炎と影の森)”までの歩みを、多くの写真を交えて語ってくれました。

講演後のQ&Aも活発に行われました。中でも印象的だったのは、水林氏がフランス語で話したり小説を書いたりする時は、片言も日本語の表現が脳裏に浮かぶことがなく、すべての思考・表現がフランス語だけで完結しているということでした。

続いて行われた懇親会では、会場内の随所に談論の輪ができ、フランスワインと軽食を手に講演の感想を語り合っていました。特に水林講師のもとには、一言でも話したい参加者が次から次へと列をなし、氏の人気ぶりを物語っていました。水林氏は、日本とフランスで一年の半分ずつを過ごす生活で、フランス国内では、パリやボルドーのような大都市から人口400人の小さな村まで、津々浦々で書店でのお話会やサイン会に呼ばれています。今回、東京で記念講演会が開催できたことは、大変ラッキーなことと幹事一同喜んでいます。

投稿者: 中村 日出男  フランス語 1974年卒業

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