高校同窓会と「人生の扉」論


今日は、田舎、宮城県石巻高校の同窓会。
入学同期の会も、なかなか実現できないでいるからこれに便乗する。

皆との話題は何にしようか。
先ずは、竹馬の友から卒業年次のクラスメートだった
生涯俳優目指す中村雅俊君の話題から始まるだろう。
最近は、1970年代のTV ドラマ、「俺たちの旅」50周年を
記念した作品「50年目の俺たちの旅」で、初映画監督の大役を果たした。
前は、「TVドラマ撮影で忙しく歳を数える暇もない」と言っていたが、
これに新たに監督業が加わるんじゃ、「いつまで歳を数えないでいるんじゃ」と
言いたくなるわな。映画続きで、皆とランチはさみ映画論になるのか?
映画か。自分は恥ずかしながら50代になるまで
映画、特に洋画には関心がなかった。
第二の職場時代、会社の都合で50代半ば米国中西部ミズーリ州の自動車部品製造
工場に赴任した際、UA便で成田-シカゴーセントルイスの15時間缶詰状態。
この時シカゴ迄のフライトの間、時間つぶしにと機内映画を見た。
題名はSLEEP WITH ENEMY(邦題;愛が壊れるとき、1991年)。
ジュリア・ロバーツ扮する新婚の妻が、夫から殺されそうになり、変装して、
大型長距離バス(グレイハウンド)に乗って逃げるところからサスペンス展開の
始まり。ご覧になられた方も多いでしょう。
映画内容続きは、ご関心あればご覧いただくということで。

茲は話が変わり。
このグレイハウンドバス、アメリカ大陸横断する、
GREAT AMERICAイメージそのもの。
これにイリノイ州の高校へ留学(AFS)する17歳の竹内まりやさんが
乗っていたのは有名な話。
彼女は、イリノイの高校の授業で、TODAY IS THE FIRST DAY OF
(THE REST OF)YOUR LIFE.を学んだと語る。
学校の黒板にぶら下がっていたカレンダーで見たという説も。
高校の先生は、たぶん白人の中年女性か、
「まりや、怖がらなくてもいいのよ、今日ここからあなたの人生が始まるのよ。
思いっきりアメリカの文化を学んで将来大きく羽ばたいてね」とでも
言われたのかな。
この高校生の心に刻まれた先生の励ましの言葉が、
いつまで彼女の心に残っていただろうか。
竹内まりやの52歳でのヒット曲に「人生の扉」がある。 
歌詞を見ても、特にアメリカ時代のにおいはしないが。
同楽曲歌詞から、いくつか拾い上げてみようか。

FINE TO BE 60(60代).
なんと訳そうか、60代は今なら現役そのもの。
何も怖くはないさ。ガンガン行こうあたりか。
(女性の年齢に触れてはいけないが)今年70歳古稀になるまりやさん。
江戸時代の禅僧・良寛さん70代の恋に思いが飛ぶ。
貞心尼と和歌を通じての仲 5・7・5・7・7が、上品に絡み合う。

君にかくあい見ることの嬉しさも
まだ覚めやらぬ 夢かとぞ思ふ(貞心尼)

夢の世にかつまどろみて夢をまた
語るも夢も それがまにまに(良寛)

まりやさんの歌詞のほうはALRIGHT TO BE 70.
なんと訳そう。70代、まあ、いいっかくらいか。
うーん、上品だがときめくような良寛ワールドはるか遠し。

まりやさんの歌詞は80、90まで続く。
80代の代表は、一休さんをあげよう。
マルコメ味噌の愛らしい小坊主姿ではなく
おどろおどろしい髑髏の杖を持ち、髭面で都を闊歩する一休宗純の姿。
80代の恋は88歳間近迄、森女さんとの大恋愛。
「狂雲集」に書かれた、何やらすさまじい、R18ドラマに見る姿。
狂雲集を覗けば、

男色美尼 惧に混雑
陽春白雪 哇音

元気すぎる。ついていけない。

まりやさんの歌詞の方は、STILL GOOD TO BE 80.
訳すなら、まだいけるよ80でも、くらいか。
うーん、今時の80歳のイメージとは程遠い。
今年傘寿になられた吉永小百合さんは、いつものプール通いに
最近はジムで筋トレ姿。
岡倉天心のお弟子筋、平櫛田中氏(彫刻家)の名言に、
「60、70は洟垂れ小僧」があるが、今時の80もこれに加わらないか?

さて、高校の同期達は、来年3月には後期高齢者の仲間入りだ。
改めて、提唱中の「楽生超寿」。
人生それなりに楽しみ、気が付けば百寿の山を登って止まず。
病気や加齢で弱った部位の手術話は止めときんしゃい。
加えて、最近始めたNOTEプラットフォームで知り合った記事投稿仲間たちとの活動「世代間コネクト(世代差を超えた、交流活動)」を話そう。
10歳以上(下)も離れた新しい友人達との交流で眠っている前頭葉を活性化する
活動で彼らの脳活性化活動を促したい。
併せて仲間たちに
TODAY IS THE FIRST DAY OF THE REST OF YOUR LIFE.
を共有したいと考えて同窓会会場へ向かう。

道すがら「AGA:見てくれの方も大事」と老人医療のオーソリティ・和田秀樹ドクターのお言葉が浮かぶ。
雅俊君も必ず自慢のご立派な「頭髪NOW」の話になるよ。
ならばAGA、見てくれ改善の弊体験話——ミノキシジル等毛生え薬の話も
用意していこう。必ずや喰らいつく御仁も居られるだろう。
私の場合50代60代よりも古稀過ぎた今の方がふさふさ感が爆まし
(効きすぎて手の甲にも生え、今話題の熊さんみたい)の
パスポート写真になっている。

ああ、言い忘れました。
竹内まりやさんの乗った中西部行きのグレイハウンドバス。
もう1人日本からの女子高校生が乗っていて、
近隣オハイオ州の高校に
向かったとか。
確か12年後に私と第一の職場で出会い、人生のパートナーとなった方。

投稿者:佐々木 洋 英語1973年卒

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