12月16日(日)、外大アメフト部ファントムズは7年ぶりの2部昇格をかけ入替戦を迎えた。会場となる富士通スタジアム川崎は生憎の雨模様、空中戦(パス)より地上戦(ラン)が有利な状況。対戦相手は7年前の入替戦と同じ武蔵大学フェザンツ、パスオフェンスを軸に長く2部で戦う強豪だ。前回は外大が勝利、負けた武蔵大は雪辱に燃えているはず。登録したチームカラーがともに緑(グリーン)のため、上位校の武蔵大がホーム(緑)、外大がアウェイ(白)のユニフォームを纏い試合に臨む。
13:30のキックオフ早々、武蔵大の攻撃が外大に襲いかかる。第1クオーター、外大はその勢いを止められず、フィールドゴールで武蔵大に3点リードを許す。対する外大は、今季6試合で800ヤード超を走ったRB中谷(ドイツ語科2年)のラン、関東3部オールスターに選ばれたQB森本(ベトナム語科4年)のパスなどで着実に攻めたてるが得点には至らない。外大ディフェンスは、LB近藤(イタリア語科2年)がインターセプトを決めるなど健闘するが、確実にゲインを重ねキックで3点を追加した武蔵大の6点リードで前半を終える(外大0-6武蔵大)。
後半に入り、一進一退の攻防が繰り広げられる中、6点を追う外大は、第3クオーター残り6:14、武蔵大が投じたパスをLB荻野(ポルトガル語科3年)がインターセプト!、そのまま25ydsを駆け抜け相手エンドゾーンへ走り込み、リターンタッチダウン!、6-6の同点に追いつく(タッチダウン後のキックは失敗)。その後、OL國分(ペルシア語科4年、3部オールスター選出)を中心とする確実なブロックを続けながらパス、ランを織り交ぜ前進するが、両者追加得点なく第3クオーター終了、同点のまま、運命の最終クオーターに突入する(外大6-6武蔵大)。
外大が粘りのディフェンスを続け、試合終了まで残り10分。武蔵大は、迎えた4th-1(残り1ヤード)でギャンブルで攻撃を選択(通常はキックで陣地挽回かフィールドゴールでの3点獲得を狙う)。失敗すると攻守交代となる試合の勝敗を左右する緊迫した場面で、外大ディフェンスはこの攻撃を見事に阻止!、外大ベンチサイド、そして150名を超える大応援団から大きな歓声が上がり、一気に流れを引き寄せる。声援の後押しを受け敵陣24ydsまで攻め込んだ外大は、試合残り5秒でフィールドゴールトライを選択。成功すれば逆転勝利、試合終了となるも、キックは惜しくも外れ延長戦(タイブレーク:TB)に突入。
延長戦は、お互いに敵陣25ヤード地点から攻撃を行い、後攻が逆転できれば勝利、出来なければ敗退、同点の場合、2回目のラウンドを行うサドンデス方式で行われる。
コイントスの結果、先攻は外大、確実にゲインし、迎えた2nd-11、QB森本の鋭いパスをエンドゾーンにいたWR上名主(ポルトガル語科3年)がジャンプしてナイスキャッチ!タッチダウンで先制点6点を奪い、スタジアムは最高潮の盛り上がりを見せる。後攻の武蔵大もランを中心に陣地を拡大し、パスでタッチダウン、同点となり、再び外大の攻撃となる。この攻撃も着実にゲインを重ね、3rd-1、主将のOL並木(ヒンディー語科4年)とOL五井(ポルトガル語科4年)がこじ開けた穴をTB中谷が走り抜け、残りの16ydsを激走しタッチダウン!、外大が再び6点のリードを奪う。次の武蔵大の攻撃シリーズを守り切れば外大の勝利となる。追い込まれた武蔵大は、反則を繰り返し、スタート地点からさらに後退して残り29ydsから4th-14。武蔵大QBが投じたパスをLB堀口(イタリア語科3年)が見事にカット!、ボールがグランドに落ち試合終了、最終スコア 6(TB14)-6(TB7)で外大が勝利し、悲願であった7年ぶりの2部昇格を果たした。
入替戦当日、スタンドには150名を超える外大OBOG、関係者が集まり、その声援は選手を鼓舞し大きな支えとなりました。寒い中お越しいただき、声を枯らしていただいた皆様に改めて御礼申し上げます。
なお、2019シーズンは、1部優勝、甲子園ボウル出場経験のある専修大ほか強豪犇めく2部での厳しくチャレンジングなシーズンとなります。また、春にはICUとの定期戦も控えております。お時間がございましたら、ぜひともグランドにお越しいただき、外大アメフト部ファントムズにご声援のほどを何卒よろしくお願い致します。
■関東アメフト連盟webサイト■
http://www.kcfa.jp/playoff/?season=2018
※ 入れ替え戦のところに外大の結果も記載されています。
■2019リーグ編成■
http://www.kcfa.jp/blocklist/?season=2019
□2部リーグ Bブロック□
1位 専修大学(今季BIG8 8位)
2位 明治学院大学(今季2部Aブロック 2位)
3位 東京工業大学(今季2部Aブロック 3位)
4位 拓殖大学(今季2部Bブロック 4位)
5位 東洋大学(今季2部Aブロック 5位)
6位 成城大学(今季2部Aブロック 6位)
7位 一橋大学(今季2部Bブロック 7位)
8位 東京外国語大学(今季3部Dブロック1位)
■2018シーズン試合結果■
3 部D ブロック優勝(5勝0敗)・ 2 部昇格
第1 節 vs 創価⼤学 〇14-10
第2 節 vs 東京都市⼤学〇27-7
第3 節 vs 獨協⼤学 〇28-19
第4 節 vs ⾸都⼤学東京〇35-0
第5 節 vs ⽟川⼤学 〇14-10
入替戦 vs 武蔵⼤学 〇6(TB 14)-6(TB 7)
投稿者:佐藤 拓 ファントムズ会副会長 ウルドゥ語1993年卒業