本の紹介 情報戦士の一分


20180607-2

(目次)
1 はじめに 2 序章「さらば市ヶ谷台」 3 第1章私の生い立ち
4 第2章情報マンへの助走 5 第3章陸自中央資料隊の日々
6 第4章防衛省情報本部の日々 7 第5章情報活動25年を振り返って
8 終章軍事アナリストがみた中国 9 年表、おわりに、略歴

拙著は、2017年7月から2018年3月まで約9か月間で企画・執筆・編集したものである。原稿自体は、防衛省退職後の2013年頃から準備していたが、ある時代は大量に書き込んであるのに対し、別の時代はスカスカで「欠落」も多かった。問題は「骨子」(構成案)の作成だった。防衛省在職中は、ナントカ報告と言えば「骨子」の作成・御指導から始まるのが常道であったのに、いざ「自分史」を書こうとしたら逡巡して、なかなか上手くいかなかったのだ。しかし、良き編集者が付き、応援してくれたおかげで、原稿の「虫食い」状態は無くなり、拙著の完成・発刊に漸く至った。
拙著のキモ(要点)は、第5章と終章である。ここから読んでいただいて構わない。もしジャーゴン(小難しい専門用語)等分からないことがあったら第2章、第3章、第4章に戻って読んで確認して欲しい。そして、こんな奇妙奇天烈な経歴を持った人間って、一体どんな奴なんだと興味が湧いたら序章や第1章(ここに東外大時代が入っている)「はじめに」や「おわりに」にも目を通してもらいたいと願っている。
私は中国科卒業生なので、神田神保町の「内山書店」には学生時代を含め、今でもたまに顔を出している。この中国関係書籍専門店を立ち上げた内山完造氏には、著名な自伝『花甲録』がある。書名は、中国語で還暦になることを意味する「年登花甲」に由来するそうだが、私は今年まだ57歳(苦笑)。しかし、「私の歴史は私以外には持つ人は無いと云うただこの一つのことによって、私は書かねばならんと云う勇気を得たのである」という内山氏の言葉に励まされて自分史を書き上げ、自費出版して、先日は出版記念パーティーまで「自作自演」した。初版は、資金の都合等で何とか頑張って120部、間も無く完売する。増刷の予定はまだない(軍事アナリスト、国際問題評論家)。

投稿者:松本 修 中国語 1984年卒業

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