みなさま、こんにちは! 1964年にスペイン語科を卒業いたしました淡野武司です。
一昨年から東外大のオープンアカデミーでロシア語を学んでおります。
70歳を越えていまさらなんで語学の勉強ですか? スペイン語を専攻したお前が何でロシア語なの? また、何でオープンアカデミーなの?と聞かれることが多いので今日はそれらの疑問にお応えするとともに、皆さまにもご卒業後あまり使わないままに錆びつつある(?)言語のブラッシュアップや新しい言語の習得にオープンアカデミーにお越しいただけるようご案内したいと思います。
生来怠け者の私ですが何とかスペイン語を卒業させていただき(原誠先生ありがとうございました)某政府金融機関に25年勤務の後、ご縁があって某商事会社で働かせていただきました。某会社はロシアのサハリンで欧米企業とともに石油ガス開発プロジェクトに投資し、ロシアとのプロダクションシェアリング契約に基づきJ/Vを設立、モスクワに本社を設けました。このJ/VのC.F.Oとして私が赴任することになりました。
ロシア語チンプンカンプンの私でしたが、会社の中は英語が公用語、ロシア人スタッフも英語が堪能でしたのでとくに問題はありませんでした。ロシア人の総務部長から「淡野さん、会社の中は大丈夫ですが外へでれば英語はぜんぜん通じません。安全上の問題があるのでロシア語を習ってください」といわれ、ご親切にもロシア語の家庭教師をつけてくれました。ここでまじめに勉強していたらよかったのですが、今から考えてみるともったいないことをしました。ロシア語の先生はむちゃくちゃまじめで、毎回大量の宿題が出るのです。
前にも述べましたとおり生来怠け者の私にはこれが苦痛で、先生がアポ通り会社のレセプションに到着した旨の連絡が来るとレセプションの女性に今日は忙しくて時間がないと伝えてくれといって勝手にキャンセ
ルするという恐れ多いことを繰り返しました(ニコライ先生ごめんなさい)。そういうわけで3年経って帰国したときにはロシア語はまったく身についておりませんでした。
そんな私ですが、しばらく経つとロシアに対する郷愁のようなものが高まってきたことと、外語会の仕事を
通じて亀山先生(現学長)に親しくさせていただいたこともあって、一念発起でロシア語を勉強しようと思うようになりました。おりしも、定年で退官された渡邉雅司先生がオープンアカデミーの教壇に立たれるという話をお聴きし早速申し込みました。
それ以来2年半、何度も落ちこぼれそうになりながら自分でもよく続いていると思っています(渡邉先生、私を見捨てないでください)。渡邉先生の情熱と温かいお人柄のお陰ですが、級友たちがまた素晴らしく、教室内だけでなく飲み会その他の機会を通じてよい刺激を頂いております。
級友の中には外大ロシア語卒業生もいれば私のように他の言語専攻のものも居ますが大半はそれ以外
の人です。この中には文学座の創設にかかわった女優さんや言語学者など本当にバライエティーに富んでいます。いずれもロシアに対する深い関心の持ち主ばかりです。
オープンアカデミーの授業は外大府中キャンパスと本郷サテライトの両方で、時間帯も昼間と夜間開講されています。現在開講されているのは15言語でロシア語だけでも6クラスあります。
内容的に素晴らしいだけでなく他の語学学校と比較してお安いのも魅力の一つです。
是非、御検討いただきたくご案内する次第です。具体的には大学のHP http://www.tufs.ac.jp/common/open-academy/index.html をご参照ください。