
東京外語大・九条の会(略称「外大9条の会」)は2007年6月に発足し、爾来20年近く会報および年1回の講演会中心の活動を展開してきました。そして、毎年、発足した6月前後に年次総会を開き、併せて記念講演も開催してきました。歴代のスピーカーには作家の島田雅彦氏、コメンテーターの吉永みち子氏など本学出身者も含まれています。
今年は6月6日(土)、昨年と同じ府中キャンパス・本部管理棟2階の大会議室で、14時(午後2時)から非会員も参加可能な記念講演(入場無料、予約不要)を開催することになりますが、講演者には文部科学事務次官などを歴任し、2017年退官後は新聞でのコラムや、或いは自身の旧ツイッター等を通して積極的に社会的な発言を展開している前川喜平さんにお願いすることになりました。演題は「『新しい戦前』と若者たち」です。
2022年暮れ、某テレビ番組でタレントのタモリさんは「来年はどんな年になりますかね」と聞かれた際、「新しい戦前になるんじゃないですかね」と答えましたが、昨今の政治状況に鑑みるとこの言葉がますます現実味を帯びてきたように感じられます。今や政治のみならず、世代間の分断もますますその溝が大きくなっていると言わざるを得ませんが、こうした状況に抗い、少しでも改善していくような処方箋が求められていると言っても過言ではありません。その意味では前川さんの講演は大いなるヒントを与えてくれるものと思います。
昨年は足元の悪い中、大勢の方に足を運んでいただきましたが、今年もお時間が許されるなら、是非前川さんの講演をお聴きになっていただければ幸いです。また、今年は講演会後の懇親会に前川さんも出席していただけることになり、こちらの方にも参加していただけるとよろしいかと思います(参加費として4千円を考えておりますが、要事前予約です)。
なお、本題から逸脱しますが、5月3日、有明防災公園で憲法集会が開催され、本会の非会員であるペルシャ語、チェコ語など8学科にわたる本学の在学生・卒業生10人が卒年・学科を超え本会の旗を目印に訪れました。彼らは特定の組織に動員されたということではなく、あくまでも自発的意思により参加しました。今まで「平和国家ニッポン」を担保してきた現憲法が変質してしまうという危機感の表れではないでしょうか。
投稿者: 鈴木 俊明 スペイン語1972年卒業