外大9条の会、6月1日に防衛問題論客・半田滋氏の講演会を開催


昨年の講演会の模様

政府は昨年暮れ、安保三文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)を決定しましたが、岸田首相はこれを土産にバイデン大統領からの国賓としての招待に応じ、自衛隊が米軍の事実上の指揮下に置かれる可能性がいよいよ強くなってきました。こうして日本は「フツーの国」に向けてますますその歩を速めつつあります。“戦後”も79年になろうとしていますが、この間、日本は国家の名のもとに誰一人殺さず、殺されることなく過ごしてきました。しかし、今、「平和国家ニッポン」は危機的な状況に陥っています。

2年以上に及ぶロシアのウクライナへの侵攻はロシア有利の状況下で膠着状態に入り、また昨年10月以来のガザ地区におけるイスラエルによるパレスチナへの圧倒的に優位な軍事力による攻撃はまさにジェノサイドの観をいよいよ強くしています。こうした状況を見るにつけ、確かに火力の優劣が雌雄を決するということは残念ながら一面では真理になっていますが、果たしてそれだけでしょうか。

東京外語大・九条の会は今年は6月1日午後2時から昨年と同じ、府中の外大・本部管理棟2階の大会議室で、東京新聞論説兼編集委員を経て、現在は獨協大学非常勤講師、法政大学兼任講師を務めている防衛ジャーナリスト、半田滋さんをお招きして講演会を開催します。上述のような、ある意味で八方塞がり的な状況をどう読み解くか、について半田さんは打ってつけのアドバイスを提供してくれるものと考えます。

昨年は元・防衛官僚の柳澤協二さんをお迎えしての記念講演でしたが、その直前に『東京外語会メールマガジン』に目を通された卒業生の方が高校時代に柳澤さんと同級だとかで講演会に参加され、旧交を復活させたというエピソードもありました。

講演会終了後は簡単な懇親会を催すことにしております。東京外語会会員各位の奮ってのご参加をお待ちします。本件についてのお問合せは涌井(C71/本会代表 TEL:03-3687-2768)または加藤(E73 TEL:090-4453-1600)までお願いします。

投稿者: 鈴木 俊明  スペイン語 1972年卒業

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