2024年 仏友会総会・講演会・懇親会


4月21日(日)、第28回仏友会総会・講演会が大手町サンケイプラザで開催されました。今回も昨年同様、会場参加とオンライン参加併用のハイブリッド方式で実施しましたが、コロナ禍が沈静化したおかげで、会場参加者は38名、オンライン参加者10名という割合となりました。

鈴木洋美幹事(1991)の司会で、はじめに川口裕司会長(1981)の挨拶と会務報告があり、次いで大谷恵子幹事(1978)による会計報告と富田和義幹事(1968)による監査報告が行われ、原案どおり承認されました。続いて、川口会長より母校の近況についての報告と2024年度の幹事体制に関する説明がありました。幹事の人数が徐々に減少している点が気がかりですが、仏友会メンバー間の交流を今後も促進していくため、新たに幹事になっていただける方を募集しています。

総会の部はここで終了し、伊藤朋子氏(1985)による講演「パリから東京への再挑戦―日仏航空史の1ページ」が行われました。テーマは「赤い翼」プロジェクトの物語。1936年に、フランス人飛行士がパリから東京へ100時間以内で飛ぶ冒険にチャレンジしましたが、悪天候のため、赤い翼の飛行機は佐賀県の山中に墜落。残る佐賀―東京の区間飛行に約90年ぶりに再挑戦しようと、日仏の関係者が協力して取り組む、ロマンのある日仏友好プロジェクトです。

紹介者の伊藤氏は、このプロジェクトの支援団体の一つ、笹川日仏財団の東京事務局長。たくさんの写真をはじめ、墜落直後の捜索の様子や、九死に一生を得たフランス人飛行士を看護する様子の動画、当時と同型の飛行機を復元する作業の動画などを通じて、日仏友好の長い歴史を感じることができました。

その後、懇親会に入る前に、会場参加者の集合写真(上掲)とオンライン参加者のパソコン画面ショットを撮りました。和賀副会長の司会による懇親会では、今回出席者の最長老の渡辺昌俊氏(1957)に乾杯の音頭を取っていただきました。昨年秋の外語祭でフランス語劇「ノートルダム・ド・パリ」に出演した現役学生代表も、2名を招待して出席の皆さんに紹介しました。前回同様、コート・デュ・ローヌの赤ワインとブルゴーニュの白ワインのグラスを手に、談論の輪が広がりました。終了後のアンケートでは、今回の講演内容及び懇親会に大満足という方が圧倒的でした。仏友会登録会員数の減少や、イベント開催費用の問題など、解決すべき課題はありますが、こうした新旧の先輩・後輩・老若男女の集まりを、できるだけ長く続けていきたいと思っています。

投稿者: 中村 日出男  フランス語 1974年卒業

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